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2019.0816 O.A 釧路市立博物館 戸田学芸員 「海に関する記念碑」 [motto museum]

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今年は釧路港が開港した1899年(明治32年)から120周年に当たる年です。あらためて港の歴史を振り返るとともに、港に関する記念碑をご紹介いただきました。明治の半ば以降、近代的な港をつくるための計画案を策定、釧路港の修築案が帝国議会を通過し、釧路港修築碑が米町公園内に1909年に建立されました。それ以前の1892年、港で海難事故があり、雷電丸氷難溺死之碑が聞名寺境内に建立。この碑が釧路では一番古く、今から130年近く前のこと。
築港の変遷としては、南埠頭、北埠頭、中央埠頭、副港(魚揚場)、西港、そして、新漁港埠頭と続きます。1907年(明治40年)釧路魚菜市場が開場、1994年に魚河岸発祥の地としてMOOの岸壁に魚河岸発祥の地碑が建立されました。大正に入り、釧路川の洪水があり、釧路川治水記念碑が新釧路川右岸の治水記念公園内にたてられます。昭和の時代には、釧路川の埋め立てに伴い、釧路川埋立・久寿里橋新設工事記念碑が1936年に建立。現在の博物館前にあります。西港の建設に伴い、西港臨海公園内に慰霊之碑が建立されました。これは西港の砂浜で当時、炊事遠足にきていた小学生が戦争の時のものと思われる爆発物に気づかず、火を使うことで爆発が起こり、4人の児童がなくなったことに起因しているそうです。さらに、釧路開建 釧路港建設事務所の敷地には、釧路港殉職者追悼碑が1982年に建立されました。副港の整備にまつわるものとして、新漁港埠頭の完成で1986年に記念碑が建立されたのですが、これは釧路新書によると水産物流通加工拠点総合整備事業竣工記念碑と記されているそうです。今回ご紹介いただいたもので10ほどの海にまつわる記念碑。気づかずに過ごしているものが大半かもしれません。何かの時に思い出してご覧になってみてはいかがでしょう。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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