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2020.1225 O.A 釧路市埋蔵文化財調査センター 澤田学芸員 「モノとの出会い色々」 [motto museum]

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先日、ある調査で某炭酸飲料の瓶を発見した澤田氏。それを綺麗に洗い、瓶の形やそこにプリントされた文字を手掛かりに一体いつのものなのか調べたそう。どうやら昭和47年以降に出回ったものの様だと判明しました。過去には別の場所で某乳酸飲料の瓶を出土したこともあるそうです。ただ、現在は瓶からペットボトルやプラスティックに変わってしまいました。その様に実際使われていたものを調べると、その土地のこと、近所に学校等があれば、その沿革史からいろいろな事が見えてくるととっても嬉しそうに語っていらっしゃいました。もちろん土の中からは古い時代のものも、またごくごく新しい時代のものも出てくるのです。古いものでも新しいものでも、そのもののルーツや歴史を考えることがとても楽しいと。生活した証の一つという事にはかわりがないのです。そしてもう一つモノとの出会い、それは黒曜石です。センターで11月に「黒曜石のナイフで切ってみよう」という体験会が開催されました。その中には「うちに黒曜石があるけれど」とナイフの作り方を聞かれる方もいらっしゃったそうです。そんな中、石鏃を見つけたと言って持ってきてくれた小学生がいらっしゃったそう。厚岸町のとある場所で道路の脇に落ちていたとか。おそらく澤田氏は縄文時代の石鏃ではないかと。色々少年と話すうちに、将来博物館等に携わる仕事をしたいということを知り、その少年の思いを無下にしない為にも、今後石鏃が落ちていた詳しい場所や経緯を聞いた厚岸町の方とも連絡をとり、しかるべきところに収めたいとおっしゃっていました。もしかすると、その少年が第二の澤田氏となるのかもしれませんね・・・。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/maibun/shisetsu/1001.html

2020.1224 O.A 洋楽(Donald Fagen 特集) [chord5]

・I.G.Y.
・MAXINE
・THE NIGHTFLY
・THE GOODBYE LOOK
・WALK BETWEEN RAINDROPS
~今夜の洋楽編は、Donald Fagen 特集です。
洋楽編、もちろんセレクトしていただいたのはToshi氏。
出演もToshi氏とmidoriでお送りします。

2020.1222 O.A 「今年のクリスマスは。」 [various story]

鈴木雅章さん(翻訳者・ライター)

12月中旬すぎから各地で広場でクリスマスキャロルが開催されるオーストラリア。
地方自治体等が公園や広場でステージを作り、そこで、子供達の演奏や歌、ダンスなどを披露そうです。例年はそれをピクニック気分で芝生の上で楽しむ感じとのこと。
ところは今年はそれがオンラインの開催に。
それはそれで色々な方が発信するクリスマスキャロルが楽しむことができて良かったとおっしゃっていました。
他には、例年はショッピングセンターではサンタさんがいて、そのサンタさんの膝の上に乗って、欲しいものを耳打ちするシーンがあるそうですが、
今年は膝の上はなしで、サンタさんと子供の記念撮影は、1.5mの距離をとっての撮影なのだそう。
もちろん、パーティも大幅縮小。全く開催しない企業やパーティに用意していたお金をNPO団体に寄付する企業とかもあるそうです。
ただ、中にはカヤック乗りやゴルフ大会などを開催するアクティブな企業も・・・。
全体的にみると世界的に同じだと思いますが、少人数でのパーティで・・・という事が多いみたいです。
そして・・・毎年大晦日には年が変わる時にカウントダウンの花火があるそうですが、それも今年は規模縮小。
例年は100万人以上の人々が集まるそうですが、今年は打ち上げ時間を短縮。
現地で花火を見る事ができる人は、レストラン、カフェ、ホテルを予約している人のみだそうです。やはり医療従事者に席を確保するそうで、それは納得ですね。
ほかは鈴木氏をはじめとしてテレビで見る方が多いそうです。
※写真は、鈴木雅章氏からお借りしました。
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池田緑氏の集大成とも言える展覧会です。釧路ゆかりの作家でもあります。
帯広の高校で国語の教師をなさっていました。50歳で教職を辞し、そこから本格的に制作の道へ。
一番最初は油彩のジーンズ。ジーンズを青春のシンボルと捉え、様々な作品を作られました。
そして、プラスティックテープを使った作品では、時の経過等、自己を見つめる時間を想像させる作品を。
マスクを使った作品では、環境汚染に警鐘を鳴らす作品を展開。
展示では、素材とテーマ毎に分けて展示されているそうです。時代毎にジーンズ、プラスティックテープ、マスク、言葉、映像と大きく5つに分かれています。
時代により制作なさってきた素材、テーマは違うのですが、一貫したものとして、時間・自分・社会。
自己と他者との関係、それを時間軸で見て作品にする・・・というものがあると薗部学芸員。
私達の身近にある品々。テープやマスク。それを使ってアートに昇華させる着目点は素晴らしいと思います。
マスクの作品は彼女が意図しないMERS、SARSの流行と同時期に制作発表。さらに今回のCOVID-19の現在にもマスクは欠かせないものとなりました。
当初は環境汚染に警鐘を鳴らすものだったのですが、さらに幅が広がった感じです。もっともっと大きなもの。
そこから派生する色々を受け取った各自が自分で考えなければならない・・・。
難しいことは考えずに感じるまま・・・作品と対峙することで自分と向き合う時間ができると感じました。
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※尚、写真は北海道立帯広美術館 薗部容子氏からお借りしました。
(池田緑展は2021年3/21まで北海道立帯広美術館で開催中)
※北海道立帯広美術館は12/29〜2021年1/3までお休みとなります。

2020.1218 O.A 釧路市立美術館 武束学芸員「あのロダンの姿勢をとってみる!」 [motto museum]

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ロダンといえば・・・やはり「考える人」のイメージですよね?このポーズをとってみたという方も多いのではないでしょうか?ただ、実際には正確に真似る事ができている方は少ないかもしれません。まずは挑戦してみましょう。1:足は少し開きめで、膝下は内側に少し入る。2:左手を軽く握り、その手を左足の膝小僧に置く。3:右腕の肘を左足の膝に置いて右手を握ってその上に顎をのせる。実際にやってみるとかなり窮屈な姿勢です。この不自然な格好の中にみる、筋肉の盛り上がり方に注目!!なのです。美術を学ぶ中で「美術解剖学」という分野があります。人体を形作っている骨と筋肉の仕組みを学ぶもの。医学部の様に実際に解剖するのではなく模型を使っての勉強です。それは絵を描いたり彫刻を作ったりするための表現の基礎になるのです。ロダンは、動物彫刻家アントワーヌ=ルイ・バリーの弟子でした。バリーは解剖学の科学的な視点とあわせて、筋肉や起伏に誇張を加え、芸術作品を作り出しました。おそらくロダン自身もかなり美術解剖学を学んだのではと考えられます。そのロダンの「考える人」の中でも特に足の指の力の入れ方が秀逸。窮屈な姿勢を続けようとすると、この形になるのでしょう。また、右足と左足の筋肉や筋の表し方もおそらく相当こだわっていると武束氏はおっしゃいます。ロダンが細部にわたり筋肉を観察し、彫刻をしていた事がみてとれるのです。ちなみに私たちの足の形は、足の親指が長いか、短いか、同じ長さかで型が決まっています。親指が短いギリシア型、親指が長いエジプト型、ほとんど長さが同じスクエア型。「考える人」はギリシア型の様ですが、実はこの名称は、ルーブル美術館の彫刻の趾の長さの形の調査をした際に、古代ギリシャやローマの彫刻では第二趾が長く、古代エジプトのものは、一様に拇趾が長かったという結果に由来しているそうです。
https://k-bijutsukan.net/

2020.1217 O.A 邦楽 [chord5]

・ルビーの指環 / 寺尾聡
・悲しい色やね / 上田正樹
・ロンリー・チャップリン / 鈴木聖美&鈴木雅之
・Cymbals / 久保田利伸
・クリスマス・イブ / 山下達郎
~今回は邦楽一般。 冬に聞きたいラブソング(村田編)特集です。
セレクトはもちろん村田氏。出演 村田氏 & midoriでお送りします。

2020.1215 O.A 「師走感じてます!」 [various story]

江畑兵衛さん(TRIPLANE)
http://www.triplane.jp/

街ゆく人々、風の匂い・・・その雰囲気に師走感を感じているとおっしゃる兵衛氏。
今まで順調だった来年2月に発売されるアルバム制作に少し変化が。
どうしてなのか?理由はわからないそうですが、少し滞ってしまった感じの様子。
アルバム制作をしている中でやりたいことが変わったりもあったそうで、時間をかけたからこそ余裕の中での出来事かもしれません。
熟成される時が生み出す迷い・・なのかな?
今年は生活や自分の考え方に変化を感じる年だったという方が多いと思います。そんな中、変わらないものの価値が急浮上した感じと。
兵衛氏にとって変わらないものとは、音楽やライブの大事さ。
あなたにとっての変わらないものとは・・・?それを大事にした方がこの先にやることが見えてくるかもしれませんね。
新しい動きにはやはり配信があります。もちろんコロナ禍になる前からなさっていたアーティストの方もたくさんいらっしゃると思いますが、
これは何か新しい道を見出すきっかけになったと。世界に向けて発信できるツールでもありますから・・・。
最後に来年の抱負を伺ってみました。「え〜抱負ですか・・・」と言いながら考えておっしゃった言葉が
「歌を上手くなりたい!!ですね。」
それを切に思うそうです。歌いたい歌が歌えていない。と感じるそうで、ご自身に満足していないと。
そのために何をなすべきか、そこからじっくり掘り下げて考えてみたいとおっしゃっていました。
※写真は江畑兵衛氏からお借りしました。
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動物たちの目となり、声となりたい。
動物たちが見ている世界をテーマに動物と模様を組み合わせた絵画を制作し続ける寺島蘭氏。
大学生の時にお話しを伺ってから何年経ったことでしょう。
彼女は現在、釧路市内の中学校で美術の教師もなさっています。その傍ら制作し続けた作品たち。
だいぶ変わってきた感じがしました。
ただ、根底にある何かは不動なのかもしれません。。。どこかで憧れ、心惹かれる動物たちの圧倒的な何かを表現する。その雄大さ、偉大さ。
そこに向かう姿勢は現在も変わらないものかもしれません。
画材や紙質、サイズ、出力の仕方に変化があるのですが、彼女自身、まだまだいろいろなことに挑戦し続けています。
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見えない世界、興味のある世界、知りたい世界を探求し続けている感じがします。
描かれた作品からは、生命の繊細さと模様の緻密さにリンクしている気がするとも。
教師として過ごしてきた1年半。その日々が作品の変化に大きく影響を与えているとおっしゃっていましたが、作品を拝見していて私もそう感じました。
ぜひ近くで色々と感じていただければと思います。
作品を目の前にすると伝わる何かに出会える・・・
(RAN TERASHIMA EXHIBITION Ⅳ展は12/27まで釧路市柳町 喫茶店 珈路詩で開催中)

2020.1211 O.A 釧路市立博物館 戸田学芸員 「八王子千人同心」 [motto museum]

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以前、新聞にも掲載されていた記事「八王子千人同心の頭、原半左衛門奉納の仏具発見」について。まずは、八王子千人同心とは・・・。蝦夷地の警護や開拓を目的に勇払(現在の苫小牧市)と白糠に移住してきた武士たちのこと。彼らのルーツは戦国時代、甲斐の武田氏の家臣だったそう。ただ、武士とは言っても年貢を納めていたそうで、少し変わった形だったようです。八王子では主に防火と警備を担っていました。さて、当時の蝦夷地は、ロシアが南下して接近してきたり、ラクスマンが根室に通商を求めて来航するなど、北方警護の必要性が出てきました。そこで、八王子千人同心が蝦夷地に移住してきたのです。千人同心とはリーダー10人にそれぞれ100人の家臣、合わせて千人。それが半分に分かれて、勇払と白糠にやってきたのです。その千人同心の頭の一人に原半左衛門がいました。そして、彼にまつわる仏具が釧路の大成寺で見つかったのです。仏具とは、鰐口と言われるもの。鰐口は仏堂や神殿の前にかけ、吊るした綱で打ち鳴らす道具。平たい円形で中は空洞。下方に横長の口があるそう。戸田氏も実物をご覧になったそうですが、直径が20cm弱の小さなものだったそうです。そこには原半左衛門の名前や「白糠鎮守三十番神」の文字が彫られていたそう。原半左衛門が直接関わる史料が見つかるのは初めて。釧路のお寺でなぜそれが見つかったのか?実はそれは白糠からかつてやってきたものの様です。八王子千人同心は蝦夷地に入り、4年位でその活動は終わりました。あまりにも過酷な蝦夷地での任務は現在の私たちにも想像ができる感じがします。ただ、彼らの存在自体、北海道開拓の先駆的な役割を果たしたことには間違いがない事実だと思います。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

2020.1210 O.A BAND [chord5]

・勝手にシンドバット / サザンオールスターズ
・気分しだいで責めないで / サザンオールスターズ
・いとしのエリー / サザンオールスターズ
・チャコの海岸物語 / サザンオールスターズ
・Ya Ya あの時代を忘れない / サザンオールスターズ
・Oh! クラウディア / サザンオールスターズ
~今回のバンド編、サザンオールスターズ 特集です。
セレクトはもちろん河口氏。今回の出演は、河口氏&midoriでお送りします。

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