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2020.1211 O.A 釧路市立博物館 戸田学芸員 「八王子千人同心」 [motto museum]

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以前、新聞にも掲載されていた記事「八王子千人同心の頭、原半左衛門奉納の仏具発見」について。まずは、八王子千人同心とは・・・。蝦夷地の警護や開拓を目的に勇払(現在の苫小牧市)と白糠に移住してきた武士たちのこと。彼らのルーツは戦国時代、甲斐の武田氏の家臣だったそう。ただ、武士とは言っても年貢を納めていたそうで、少し変わった形だったようです。八王子では主に防火と警備を担っていました。さて、当時の蝦夷地は、ロシアが南下して接近してきたり、ラクスマンが根室に通商を求めて来航するなど、北方警護の必要性が出てきました。そこで、八王子千人同心が蝦夷地に移住してきたのです。千人同心とはリーダー10人にそれぞれ100人の家臣、合わせて千人。それが半分に分かれて、勇払と白糠にやってきたのです。その千人同心の頭の一人に原半左衛門がいました。そして、彼にまつわる仏具が釧路の大成寺で見つかったのです。仏具とは、鰐口と言われるもの。鰐口は仏堂や神殿の前にかけ、吊るした綱で打ち鳴らす道具。平たい円形で中は空洞。下方に横長の口があるそう。戸田氏も実物をご覧になったそうですが、直径が20cm弱の小さなものだったそうです。そこには原半左衛門の名前や「白糠鎮守三十番神」の文字が彫られていたそう。原半左衛門が直接関わる史料が見つかるのは初めて。釧路のお寺でなぜそれが見つかったのか?実はそれは白糠からかつてやってきたものの様です。八王子千人同心は蝦夷地に入り、4年位でその活動は終わりました。あまりにも過酷な蝦夷地での任務は現在の私たちにも想像ができる感じがします。ただ、彼らの存在自体、北海道開拓の先駆的な役割を果たしたことには間違いがない事実だと思います。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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