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ikeda midori exhibition [path-art]

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池田緑氏の集大成とも言える展覧会です。釧路ゆかりの作家でもあります。
帯広の高校で国語の教師をなさっていました。50歳で教職を辞し、そこから本格的に制作の道へ。
一番最初は油彩のジーンズ。ジーンズを青春のシンボルと捉え、様々な作品を作られました。
そして、プラスティックテープを使った作品では、時の経過等、自己を見つめる時間を想像させる作品を。
マスクを使った作品では、環境汚染に警鐘を鳴らす作品を展開。
展示では、素材とテーマ毎に分けて展示されているそうです。時代毎にジーンズ、プラスティックテープ、マスク、言葉、映像と大きく5つに分かれています。
時代により制作なさってきた素材、テーマは違うのですが、一貫したものとして、時間・自分・社会。
自己と他者との関係、それを時間軸で見て作品にする・・・というものがあると薗部学芸員。
私達の身近にある品々。テープやマスク。それを使ってアートに昇華させる着目点は素晴らしいと思います。
マスクの作品は彼女が意図しないMERS、SARSの流行と同時期に制作発表。さらに今回のCOVID-19の現在にもマスクは欠かせないものとなりました。
当初は環境汚染に警鐘を鳴らすものだったのですが、さらに幅が広がった感じです。もっともっと大きなもの。
そこから派生する色々を受け取った各自が自分で考えなければならない・・・。
難しいことは考えずに感じるまま・・・作品と対峙することで自分と向き合う時間ができると感じました。
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※尚、写真は北海道立帯広美術館 薗部容子氏からお借りしました。
(池田緑展は2021年3/21まで北海道立帯広美術館で開催中)
※北海道立帯広美術館は12/29〜2021年1/3までお休みとなります。

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