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debris [path-art]

dbris_final_180331.Still066.jpg dbris_final_180331.Still128.jpg dbris_final_180331.Still141.jpg dbris_final_180331.Still173.jpg dbris_final_180331.Still268.jpg dbris_final_180331.Still395.jpg
●最近の作品について
現在の作品は去年制作したもので、アナログのフィルムが素材になっています。
映画館で上映されている時に上映事故でフィルムが切れ、繋ぎ直すために切り取り、切り取ったフィルムのはぎれみたいなものが色々な映画館ではゴミになっていました。
10年位前に映画館で廃棄されたフィルムのハギレを大量に手に入れることができたそう。
それはもう上映されることはないけれど映画の一部であることには間違いありません。
それが面白いと思い、今のデジタルの環境で撮影したり編集したりする技術を使い、きれっぱしのゴミになったフィルムをもう一度スクリーンに蘇らせてあげたい・・と思ったのです。フィルムを蘇生するみたいな感覚で作ったそうです。
それはつなぎ合わせたのではなく、再撮影みたいな感じ。小さいフィルムを拡大して撮影できるようなセットを組み、フィルムを接写しデジタルに取り込む。
ここ2~3年撮影を色々試しているうちに、スクリーンで見たくなったと。
「映画としてフィルムに使命を与えるというか、もう一度スクリーンに戻ってもらおうという感覚で作ったんです。」
●作品の変遷
映画作品は大学生の頃から製作なさっています。2000年頃、パソコンがあれば誰でも映像が作れますという環境がちょうど整いました。
でも、なぜか8ミリフィルムで作品を作り始めたそう。自分で現像したりすることが面白く、フィルムを使った映像作品を続けていたのです。
だんだんフィルムが作られなくなり、流通しなくなり個人で作ることが難しくなったこともあり、
デジタルも使い、アニメーションの技術の応用で、古いポストカードを使いコラージュ的に映画を作るような感じで続けていたそうです。
カメラとかデジタルの環境が変化し、目まぐるしく新しいものが出てきて、それをまた応用的に使うのが面白いと思い試しているうちに。。。
またハギレのフィルムや現在扱われなくなったような写真や映像の素材みたいなものをもう1回二次利用する感じが面白いと思い現在に至るのです。
●興味のあること
興味があるのは、ストーリーを作ったり、美しい景色を見せたいというものではないそうです。
映像って何で見えるんだろう、仕組みとか一番底にあるようなものをコンセプトにして映像化すること。
アナログとデジタルを融合させるやり方が色々あり、人によっても違います。
アナログにこだわるとか最先端の表現だけを常に追うのではなく、現状どちらもあるのです。
それをうまく混ぜるということが自分でやりたいこと。そしてそういうことをやっている人の作品をたくさん見たいそうです。
古いとか新しいという風にアナログとデジタルを考えるのではなく、それは存在するのでフラットに考えてという考え方でものごとを考えています。
dbris_final_180331.Still483.jpg debris_still_001_2.jpg「自分の作品は映画館で上映したい。。。
映画のシステムの中に自分の作品をはめていくみたいなところが映画の面白さかな。」
※尚、写真は大島慶太郎氏からお借りしました。

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