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2019.0607 O.A 釧路市こども遊学館 角田学芸員 「左腕の骨だよ〜」 [motto museum]

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今回はヒトの左腕の骨格標本をスタジオにお持ちいただきました。結構太い!と感じました。
肩から肘までを上腕、肘から手首までを前腕と言います。この前腕は動物によって違うそう。前腕というのは尺骨と橈骨の2本でできています。なぜ2本かというと、手のひらを反す動作をするためにあるそうです。かつ反りが必要な動作のためです。例えば、ヒトやサル、ネズミやモグラは2本になっています。穴を掘ったり、手を複雑に動かすことができる様に。それに対し、まっすぐ早く走るために2つが1本にくっついたものがウマ、ウシの仲間。ですからここの部分の骨を見ることで、どういう動作をする動物なのかが判るという訳なのです。続いて肘。肘を触った時の固いところは肘頭と呼ばれていて、尺骨の一部で程よく鋭く、骨なので固いのです。肘で殴られるのは骨で殴られているようなもの。ですからエルボーは痛いということの様です。実は角田氏は空手も合気道も初段。彼女がやっていた空手の道場では肘を使って技をかけることは危険なので禁止されていたそうです。続いて手首を入れた手について。一体手には何個骨があるでしょうか?数えたことがある方はまずいらっしゃらないと思うのですが・・・。片手には27個の骨があるそうです。両手だと54個。足も同じくらいですから手足だけの骨の数は100個を超える数となるのです。全身の骨の数は大体200個。ということは全身の骨の約半数が手足にあるという訳なのです。この比率はどの動物でも大体同じだそうです。さらに、手首はとても複雑で、骨格標本を作るときに一番大変な思いをするそうです。今一度自分の手足をじっくりと見つめてその動きに注目してみてくださいね。
http://kodomoyugakukan.jp/

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