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ochiishi plan [path-art]

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2008年から毎夏、根室の落石岬に残る旧落石無線送信所で「落石計画」というアートプロジェクトが展開されています。
今回は、美術館というホワイトキューブの中で、去年夏に開催された「つくる、くちる、つくる、」
というテーマで作られた作品が展示されました。
移動展みたいな感じでしょうか。
落石計画、当初は井出創太郎氏と高浜利也氏による銅のキューブを使った茶室の制作がメインでした。
ところが地元の人が関わったり、美大生や若い作家も参加して作品を制作したり、そこで展示したり、さらに広がりをみせてきたのです。
今回の展示は廃屋的な旧落石無線送信所での展示とはやはり異なった見え方になっているそうです。
落石では、海の香り、鳥たちの鳴き声、塩分を含んだ霧、湿った空気など、私たちの五感で感じる展示だったのに対し、
ある意味、そこで「見る」ということだけに特化した鑑賞ができます。
イメージは一緒でも、状況が違う、環境が違う。
見え方は同じでも感じ方が違う。そんな楽しみ方ができると、お話しを伺った高浜氏はおっしゃっていました。
この落石計画には「銅版画試論」というサブタイトルがつけられています。
まさに井出氏と高浜氏が今まで培ってきた様々な出来事、作品がこの展覧会でも感じることができると思います。
「落石計画では銅の茶室だけではなく様々な化学変化を起こし、一つの運動から結末のない流れを作っているんです。
今や茶室の完成という概念は薄れてきているかもしれません。今までやってきたことが振り返るとそれは=生きるということなんですね。
だからこれからも生きている限りは続けていきたいと思っています。」
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※尚、写真は高浜利也氏からお借りしました。
(落石計画 井出創太郎×高浜利也展は3/31まで網走市立美術館で開催中)

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