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2019.0301 O.A 釧路市立博物館 貞國学芸員 「カラス巡りの旅」 [motto museum]

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カラスが祀られている神社へ出かけた貞國氏。そこは和歌山県の熊野大社。全国にたくさんある熊野神社の総本山なのだそう。熊野大社は日本で初めて霊験書とされ、古くから信仰があるそうです。この熊野大社に祀られているのがヤタガラスといわれるカラス。熊野大社の主祭神のお仕えをしているとのこと。初代天皇の神武天皇が日本を統一するため九州からの移動途中、現在の和歌山県熊野地方で、天皇が迷った時の道案内役としてヤタガラスが現れたそうです。その案内を終えた後は熊野大社に留まっていると言われているそうで、いわば導きの神。神様の使いとも、太陽の化身とも言われているのです。ヤタガラスは3本の足を持っています。これは天・地・人を表しているそうです。大きいカラス。このカラス、意外と私たちの目に触れることがあるカラスです。もちろん実在するカラスではないのですが・・・。実はサッカーの日本代表のシンボルマークに描かれています。それはなぜでしょう?一つは日本に初めて近代サッカーを紹介した中村覚之助が熊野那智勝浦町出身だったこと。そしてもう一つは、平安時代の蹴鞠名人が蹴鞠上達のため50回以上熊野詣をしたことにより、ボールをゴールに導くという意味があるそうです。地元ではヤタガラスはとても親しみのあるもので、様々なお守りやグッズが作られているそうです。例えば、絵馬、おみくじ、お守り(勝負・交通安全・サッカー等)、サイダー、お酒、Tシャツ、手ぬぐい、お菓子・・・。スタジオにたくさんのヤタガラス関連のものをお持ちいただいたのですが、これはほんの一部と。それだけ地元に愛されているヤタガラス。不吉な鳥というイメージもあるカラスですが、それは明治以降に人間との距離が近くなってからの事なのだとか。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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