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2019.0314 O.A 「卒業といえば。。。」 [various story]

江畑兵衛さん(TRIPLANE)
http://www.triplane.jp/

3月といえば・・・卒業!ということで、卒業にまつわる思い出話を伺いました。
第2ボタンにまつわるお話し。おそらくモテモテだったと思われる兵衛氏。やはりその通りでボタンは全部なくなったそうです。
中学の卒業式。彼女がいらしたので、当時第2ボタンはその方へ。
ご自身では「うるさい男子だったので、女子に好かれているとは思っていなかったんですよ。笑いをとりたい!!とはしゃいでいる感じだったので。
女子には煙たがられていると思っていました。」
ところが後輩の女子が「腕のボタンでも良いのでいただけませんか?」と。その時の様子がとても印象的だったと懐かしそうに語ってくださいました。
ただ、卒業というと何よりも忘れられないことが・・・ご自身の卒業式ではなく、1つ上の学年の卒業式のこと。小学5年生の時のことです。
感情の芽生えというか、ワンランクアップして大人になったと感じた瞬間があったそうです。
兵衛氏はサッカーチームに入っていました。体が大きかったこともあり、1つ上の6年生とともに過ごすことが多かったそう。
先輩というよりは友達といった感じで楽しい時間を過ごしていたそうです。
兵衛氏は当時5年生で卒業生を送り出す側。器楽隊で、演奏をしていました。
その曲を演奏しながら一緒にサッカーをしていた仲間達が退場していく背中を見ていた時に急に抑えられない感情が押し寄せ、号泣。
指揮棒を振っていた先生さえも「あの江畑が・・・・・」といった表情を浮かべていたそう。
今まで味わったことのない感情。自分を何かを失うという感覚を覚えたのです。
中学に進むと先輩として接しなければならない。今までの様に一緒に笑い合うことはないんだ。もう一生手に入らない日々・・今僕は失っている時間なんだな・・と。
その時のことを鮮明に覚えているそうです。

来週からTRIPLANEのツアーが始まります。

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前回アール・ブリュット展の選定作家のお一人、梅田マサノリ氏にお話しを伺いましたが、
今回は同じく選定作家のお一人、相原正美氏にお話しを伺った模様をお送りします。
調査された施設に行き、その作品の量やエネルギーに圧倒されたそうですが、
それがまた美術館というホワイトキューブの中で展示されることによっての印象の違いも面白いと。
彼らがエネルギー、パワーに負けそうになると思うくらいの力を持った作品ばかりが並んでいます。
「誰かに認められたい」「この作品で何かをしよう」という考えではなく、純真に手が動くままに線を引く。
内なる衝動に逆らうことなく制作を続ける。
それこそが本来のアートなのかもしれません。
とどまることを知らない・・・・・描く、作るという行為。ただひたすらに思いのままに。
どうしてこんな発想になるのか?どうしてこんな線を引くことができるのだろう?
あれこれ考えてしまいがちですが、鑑賞する側も素直になって作品と対峙する姿勢を持つことにより、
何か自分の中に問いかけてくるものがあるのではないかと思います。
まずは、作家自身も脅威と感じる作品がずらっと並ぶ作品たちをご自身の目で確かめていただければ・・・と強く思いました。
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(北海道のアール・ブリュット こころとこころの交差点は3/31まで北海道立帯広美術館で開催中)

2019.0308 O.A 北海道立釧路芸術館 熊谷学芸員 「信貴山縁起絵巻って?!」 [motto museum]

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平安時代後期から鎌倉時代の頃の作と考えられている絵巻のことについてお話しいただきました。奈良の信貴山で修行をした平安時代のお坊さん、命蓮にまつわる3つの奇跡の話を絵巻にしたものです。1つの奇跡は、鉢が飛んだり、米の入った倉庫が飛んだり。2つ目の奇跡は帝の病気を治したり。3つ目の奇跡は、命蓮の姉の尼公がはるばる彼を訪ねて東大寺の大仏に居場所を教えてもらい訪ねてくるというもの。まるでSFと思われるストーリー展開が特徴的です。さらにそこに描かれた絵は、コミカルかつゴージャス。鳥獣人物戯画と同じ位の時代のものですが、鳥獣人物戯画自体も漫画みたいな筆致で知られていますが、この作品も同じ様に生き生きとした筆致が特徴的。ビックリした人物の顔や飛んで行く米の俵等々にそれはみてとれます。また、金や銀などの豪華な絵の具がふんだんに使われているそうで、作者は不明ですが、お金のある権力者がスポンサーとなり制作されたと考えられています。そして、何よりも見る人の視線の動きがもたらす効果をフル活用している点が素晴らしいそう。美術館等で巻物を見る時はケースに広げて置いてあることが多いと思いますが、本来は両手で持ち、左手で広げながら、右手で巻いて見ていくもの。感覚的にはスマホの画面をスクロールする感じでしょうか。次の展開はどうなるのか?ワクワクする感じが伝わります。実は、この信貴山縁起絵巻は「日本四大絵巻」に数えられる事もあるそうです。日本美術史上、重要な作品であるだけではなく、在りし日の奈良・東大寺の大仏の姿が描かれていたり、建物の絵が描かれている事から建築史の史料になったり、詞書は国文学の史料になったり。その様な面からみても見応えのある絵巻物なのだそうです。
http://www.kushiro-artmu.jp/

2019.0307 O.A 邦楽(TV・アニメ曲特集) [chord5]

・みなしごハッチ / みなしごハッチ テーマ
・ロックリバーへ / あらいぐまラスカル オープニング
・はじめ人間ギャートルズ / はじめ人間ギャートルズ オープニング
・猿の軍団 / 猿の軍団 テーマ
・ガンバのうた / ガンバの冒険 オープニング
・すこしだけやさしく / わくわく動物ランド エンディング
~今回の邦楽は動物が登場するTV番組・アニメ特集です。
曲のセレクトはもちろん!斎藤氏です。

2019.0307 O.A 「冬至過ぎたら夏至を考える」  [various story]

上村知弘さん(カメラマン)
http://www.tntnaturecon.com/

春というか夏を感じ始めているとおっしゃっていた上村氏。とは言っても気温はもちろん氷点下の二桁。
でも夜の7時を過ぎても明るいそうです。気温は冬でも太陽を見ると夏に近づいていることを感じるそうです。
その気持ちは北国に住む私たちにとっても理解できる感覚ですね。
さて、例年の様にユーコンクエストに参加したり、先住民族の村に行ったりとツアーを行っていたそうですが、その中でもちょっと変わったツアーについてのお話しです。
日本の大学生が極北をみたい!ということでエンターテインメントよりも体験を重視したツアーを考えたそう。
生の姿を見て欲しいとアラスカ10日間の内容の濃いものだったそうです。
まず、ユーコンの原野に35年住んでいる家族の元にいくと、犬ぞりが迎えてくれたそう。彼らがタクシー代わりなのです。
そこでは春と秋は身動きが取れない生活を送っています。狼が出てきたり、ビーバーと格闘した時のお話しを伺ったり、普段は聞くことのできないお話しを聞き・・・
クロアニ国立公園では、氷の洞窟を見たり。最近できたそうですが、青の洞窟の氷バージョンの様な感じとか。
氷の動いているのを実感したり、その青さに心奪われ・・・
そして、南東アラスカのヘインズというところでは閑散期の港町をじっくり見学。観光客がいない分、地元の人の普段の生活をみることができたそうです。
その大学生は剣術の家系ということで、13歳になると一人で旅をするそうなのです。去年はヨーロッパを一人旅したそう。
星野道夫の本を読み、極北に憧れを持ったそうです。
今回の旅の感想は言葉では聞くことができなかったそうですが、後でメールが届き、その文面を読むと「地球的スケールで人間を見ることができて良かった。
人間も自然の一部。地球に生まれ、地球にかえっていくというイメージを受けた」と。
上村氏は「そんなことを感じてくれたんだ」と思ったそうです。
確かにあまりにも想像のつかない自然のスケールの大きさ。私にも想像がつかないのですが、確実に彼女の心を何かが動かしたということは想像に難くないのです。

art brut intersecting hearts 1 [path-art]

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日本のアール・ブリュット展が世界各地で開催され、大きな関心が近年寄せられています。
アール・ブリュットとは、フランスの画家:ジャン・デュビュッフェにより提唱された、専門教育を受けない作家による既存の芸術とは一線を画す「生の芸術」のこと。
彼は、伝統や流行などに左右されずに自身の内側から湧き上がる衝動のまま表現した芸術に価値を見出し、それを高く評価しました。
他に、アメリカなどではボーダレスアートという呼び方もされていたりするものです。
今回、北海道の現代アーティスト6名が、北海道内の福祉団体などの創作拠点20カ所以上を調査し、それぞれの視点で作家や作品を選びました。
その結果、迷いに迷い40名以上の作家による500点ほどの作品が展示されるという展覧会になっています。
現代アーティストの目による作家の選定にも興味をそそられます。
どの作家がどの作品を選んだのかということも作品紹介のところに名前が載っているので、確認することができます。
生き生きとした線・色。作品一つ一つからのエネルギーが半端なく私たちに迫ってきます。
突き動かされてできた形。止むところのない衝動。
私は、丸裸にされる感覚を覚えました。
ぜひ、作品のエネルギー、そこから伝わる何かを感じ取っていただきたいと思います。
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(北海道のアール・ブリュット こころとこころの交差点は3/31まで北海道立帯広美術館で開催中)

2019.0301 O.A 釧路市立博物館 貞國学芸員 「カラス巡りの旅」 [motto museum]

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カラスが祀られている神社へ出かけた貞國氏。そこは和歌山県の熊野大社。全国にたくさんある熊野神社の総本山なのだそう。熊野大社は日本で初めて霊験書とされ、古くから信仰があるそうです。この熊野大社に祀られているのがヤタガラスといわれるカラス。熊野大社の主祭神のお仕えをしているとのこと。初代天皇の神武天皇が日本を統一するため九州からの移動途中、現在の和歌山県熊野地方で、天皇が迷った時の道案内役としてヤタガラスが現れたそうです。その案内を終えた後は熊野大社に留まっていると言われているそうで、いわば導きの神。神様の使いとも、太陽の化身とも言われているのです。ヤタガラスは3本の足を持っています。これは天・地・人を表しているそうです。大きいカラス。このカラス、意外と私たちの目に触れることがあるカラスです。もちろん実在するカラスではないのですが・・・。実はサッカーの日本代表のシンボルマークに描かれています。それはなぜでしょう?一つは日本に初めて近代サッカーを紹介した中村覚之助が熊野那智勝浦町出身だったこと。そしてもう一つは、平安時代の蹴鞠名人が蹴鞠上達のため50回以上熊野詣をしたことにより、ボールをゴールに導くという意味があるそうです。地元ではヤタガラスはとても親しみのあるもので、様々なお守りやグッズが作られているそうです。例えば、絵馬、おみくじ、お守り(勝負・交通安全・サッカー等)、サイダー、お酒、Tシャツ、手ぬぐい、お菓子・・・。スタジオにたくさんのヤタガラス関連のものをお持ちいただいたのですが、これはほんの一部と。それだけ地元に愛されているヤタガラス。不吉な鳥というイメージもあるカラスですが、それは明治以降に人間との距離が近くなってからの事なのだとか。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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