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am [path-art]

守章とはそもそも双子の兄弟のユニット名。お兄様は平面的な作品を作り、お話しを伺った弟さんはインスタレーション、立体的な作品を作っていらっしゃいました。
あるきっかけでユニットを組むことに。その後、2009年からは弟一人のユニットとして活動なさっています。
小さい頃から何かを作ったり描いたりすることはお好きだったそう。
小学校5、6年の頃の担任の先生が美術が大好きで授業以外にクロッキーの授業を1週間に2コマくらいやっていたそう。
まるで美術大学の予備校みたいな感じの授業だったそうです。その時、先生に評価してもらったことも今の道に進むことに影響しているとか。
実際に制作されてきた作品について伺いました。
一番最初にお兄様とユニットを組んで制作したものは、お互いに違う領域で仕事をしようと決め、一台のビデオカメラを目の前に、
自分たちを表現するという作品を作られました。パフォーマンス的要素が大きかったと。
AM(1996)#1.jpg AM(1996)#2.jpg AM(grind)(1997)#2.jpg
Akira MORIのイニシャル AMというその後シリーズ化する作品の最初の作品です。
他の作品はとしては、ひとりユニットになった時に取材したものとして防災無線の音があります。
最初は東京23区から始まり、200以上の防災無線の音を取材。一番最初は豊島区に住んでいたので、その時の音が一番大きく、圧力を感じる音とおっしゃっていました。この防災無線のなっている場所が非常時、災害時にちゃんと起動するかどうかを毎日チェックするためのテストをしているということを知ります。
曲自体には意味がなく、日本全国どこでも鳴っていて、それが日々更新しているということがすごく日本的だなと思ったそうです。
終日(近所)(2014)#1.jpg 終日中継局(2012)#3.jpg 終日貼紙(2012)#2.jpg
作品タイトルがAllDay。終日。私たちは、日常というものが当たり前にあると思っています。
その日常の中で、非日常の為に防災無線が毎日繰り返しテストされているのです。
それがぼんやりしたイメージとか、誰も気づかない市民の人たちの中で日々行われているというのがすごいなと思ったのです。
ただ2011年の3月11日、それが現実を追い越したという気持ちに。防災無線の取材はそのずっと前からなさっていましたが、その時に一旦止めたそうです。
その後2012年にこの防災無線を使ったプロジェクトを実施。今もそれは続いていると。
手がけた作品に通じるコアコンセプトとは・・・
作品は作家が作るのではなく、作品と、その同じ作家が作った作品の間に誰かが見出すもの。だから、作家が目の前にいなくても作家は見出されると思っているそうです。これはユニットにも通じることの様です。
「アートとは・・・哲学です。」と言い切る守氏。今後釧路での作品展でどんな作品を発表なさるのか、とても楽しみです。
Nick@菜香亭(2008).jpg 仮換地(2014)#1.jpg 仮換地(2014)#2-1.jpg 仮換地(2014)#3-1.jpg
※尚、写真は守章氏からお借りしました。
上の段の左:AM(1996)#1 中:AM(1996)#2 右:AM(grind)(1997)#2
真ん中の左:終日(近所)(2014)#1 中:終日中継局(2012)#3 右:終日貼紙(2012)#2
下の段の左から:Nick@菜香亭(2008) 仮換地(2014)#1 仮換地(2014)#2-1 仮換地(2014)#3-1


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