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science short story・・・地球観測編 [etc.]

IMG_2136.jpg 今回は災害の監視についてのお話しです。
2年前の8月、北海道に3つの台風が上陸し、大きな被害を及ぼしました。また、今年3月には大量の水を含んだ雪崩=雪泥流に巻き込まれる事故がありました。
これからこの様な災害は多くなのでしょうか?
現状としては、北海道の降水量は1時間に降った降水量の多かった日(短時間雨量)を調べると、増加しています。
台風も雨のもととなる水蒸気が供給されやすい太平洋側から北海道に上陸する台風が増えています。
海水の温度もわずかですが上昇していることを考えると、ある特定の日に、集中して雨を降らすということが、
北海道でも多くなってきているそう。
地球の気候がこのまま温暖化に向かえば、短時間に多くの雨が降ることが北海道でも増えると考えられるとのこと。
さて、地球観測ということでは、例えば人工衛星で、この様な災害をどう観測しているのでしょう?
災害が起こる前は、例えば、雨を降らす雲の状態を観測することや、これまでの災害をふまえて、今後災害が起こる可能性のある場所をみつけることが考えられます。
雨を降らす雲の観測は、気象観測衛星「ひまわり」で詳細に行われています。
災害が起こる可能性のある場所をみつけるということでは、地上の起伏の情報から雨が降った後の水の流れをシュミレーションすることができるでしょう。
災害が起こった後は、広い範囲を見ることができる人工衛星が活躍します。
一番気になる災害が起こる直前の状態を検知することはできるのかどうか・・・ですが、
人工衛星では、気象衛星の様に人間の目で見るような綺麗な状態では見ることはできません。
気候が変わってきたと言われる昨今、今まで想像しなかったことが起こる可能性はどこに住んでいてもあるというのは、事実の様です。


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