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a person of taste [path-art]

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五十嵐氏のライフワークとも言える蠣崎波響の研究。
今回は蠣崎波響について詳しく伺いました。
彼は江戸時代後期に松前で活躍した画家であり、詩人です。
松前藩主の子として生まれたのですが、数え2歳で家老職の蠣崎家の養子となり、少年期は江戸の藩邸で学を修めたそうです。
江戸の宋紫石に学んだのがこの頃。写実的な画風はこの頃に多く見られるそうです。
師によって画風は変化したそうですが、前半は鳥が多く描かれているとか。
京都では円山応挙に習い作風にも変化が見られたそうで、その頃は鶴亀を題材にしたものが多いそうです。
作品を見ても、詩を読んでも感じるのは、誠実で温厚な方だったのでは?と五十嵐氏。
様々な時代背景の中、時代に翻弄され、絵を描き続けた波響。
自分にとっての人生そのものの松前藩の為に絵を描き続けた時代。その作品1点1点からは願いというか、祈りが込められている。。。
それを感じることができると五十嵐氏はおっしゃっていました。
蠣崎波響はアイヌの指導者12人を精緻に描いた「夷酋列像」の作者として有名ですが、本職は松前藩の家老。
重職に就きながら優美な花鳥人物を多く描き、晩年は松前応挙とも呼ばれたそうです。
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※尚、写真は五十嵐聡美氏からお借りしました。
(風雅の人 蠣崎波響展は7/28まで北海道立近代美術館で開催中)
(前期:3/30〜5/26、後期:6/8〜7/28、前期後期で展示替えあり。)

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