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2019.0405 O.A 釧路市立博物館 石川学芸員 「駅に想う」 [motto museum]

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先月、尺別駅と直別駅が廃駅になり、多くの方がセレモニーに参加なさったそうです。尺別駅は尺別炭鉱絡みで生活の足として使われていたこともあり、懐かしむ声が多かったそう。まさに青春のシンボルとしての駅といった感じでしょうか。駅の最後は寂しい感じが多い中、ほんわかした雰囲気が漂っていたそうです。直別駅は十勝と釧路の境にある駅、直別川を挟みあちら側が十勝、こちら側が釧路ということで両方から人が集まったそう。こちらは農場ができ、開拓されて利用された駅。「街は鉄道があると人が集まるとともに、鉄道マンが街を作るということをあらためて感じましたね。」と石川氏。北海道の鉄道は開拓・資源の開発等で作られました。現在では道路も整備され、ある意味鉄道の使命は終わったと言えるのかもしれません。ただ、鉄道があるからこそ楽しいとおっしゃる方も多いので、違う使命を見つけていくことが大事なのかもしれません。線路があるとないとでは大違い、提供できる車窓が違うと。くねくねしている線路も車窓という意味ではプラスになるとおっしゃっていました。鉄道を出発点に視野を広げると色々な事が見えてくるのは事実。今こそ新しい価値を鉄道に見出すべきなのでしょう。現在、鉄道に関する雑誌が6冊もあるそうです。それだけ需要があるという事。鉄道ファンが沢山いるということなのです。鉄道好きな方は好きになったら嬉しい事にリピーターになってくれるそう。北海道は鉄道によってつくられた地域とも言えます。鉄道が伸びることで地域が広がり、強くなる。資源が採掘されたり、開拓が広がる。北海道を語る為には、特に近現代は、鉄道を切り口にするのが最も早い道だと石川氏は教えて下さいました。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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