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feeling of air [path-art]

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「空気感がメインテーマというか・・・色々なものを撮ることを通して出したいもの。それが出て欲しい。」

鶴居の魅力はその自由さ。撮影に行くにしても、入ってはいけないところがあったりもするのですが、
基本的には自然なのか、手が入っているのか、人が住んでいるところなのか・・・わからない。
自然と人の住んでいるところが隣り合わせだったりする。また、その境目も曖昧になっていたりする。
勝手にというか、自由にというか、好きな風に動きまわることができるし、そういう風に過ごしている人が多い気がする。
それはすごい良い風土だなと思うと鶴居のことを語って下さいました。
興味をそそられたのは、やはり自然の在り方というか、それはご自身の中で印象的だったそうです。
北海道イコール自然が豊かで美しいという自然と、地元の人が暮らしていたり農家さんが作物を作ったりする上での自然。
自然が豊かだというのはイコールどこまで折り合いをつけていくのかを考えていかなくてはならない。それは鶴居にきて初めて体感したことと。
自然と人間との距離が近いし、全然都市化されていないというか、人間の手によって作られた世界ではないというのが面白いと感じたそうです。
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「夏にたくさんガがいたのが面白かったです。あんなにいっぱいいたのに今は1匹もいないの。みんな死んじゃったのかなと思うと不思議。
タンチョウは初めて見ました。見ていると色々な動きをするんですね。高貴で美しいというイメージが強いけれど、ずっと見ているとそうでもなかったり。
ケンカもするし、ずっと下を向いてエサを食べていたり、家族で飛んで行ったり、面白い。生きているんだなって思います。当たり前だけど・・・。」

IMG_5410.jpg 「誰のための土地なのか、多分誰のためのものでもなくて、でも皆んな自分のものであって・・・みたいな領域がありますよね。北海道は土地が広い分、空間にゆとりがあり、色々な空白があったり、今いるものが全てではないと思わせる様な大きな流れみたいなものが感じられる気がするんです。」

一つ具体的に拾い上げることで、一つ抜け落ちていくものがあったりする。写真は特に写り過ぎるから。
具体的に写していくと、多分どんどん実は抜けていくものがたくさんあると思うと。
だけど、ここにある空間というか空白、誰の土地でもないというゆとりをうまく表現できたら良いと思っているとおっしゃっていました。

自分の中での変化は、多分シンプルになったかな?と思うそう。
以前はモノの中で暮らしている感じだった。また、鶴居にきた当初は喫茶店に行きたいとか、映画をみたい等という気持ちがあったそうですが、ある時期から全くなくなったとご本人もびっくり。
歩いていて人が全くいないので、その異様さ等は今後の世界に影響してくると思うとおっしゃっていました。

※尚、写真は 、ART IN RESIDENCE at TSURUI,AKAN PROJECT 2018.3~2019.2 移住写真家の一人 勝見里奈氏からお借りしました。

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