SSブログ

changes in the garden [path-art]

なかね1.png なかね2.png
なかね3.pngポートレイトとか風景は変わらずに撮り続けていたそうですが、以前お話しを伺った後にテーマを絞り、
最終的には借りて住んでいた木村宅の庭にテーマを絞ったそう。
鶴居は都会と原野みたいなものの中間みたい。
村そのものが原野の中にポツンと本当の街という感じがしたと。
その様なところに生えている植物が一年間あるのは面白いなと思ったのがきっかけだったそうです。
さらに、植生が微妙に東京などとは違い、それも面白いと思ったと。
また、庭がどんどん変化していく姿が興味深かったとおっしゃっていました。

「鶴居はもっと田舎だと思っていたんです。でも会う人会う人がすごく都会的、意識が変わらない。
それが少し不思議でもあったし、面白くもありました。それと北海道の人はすごく穏やかだと思いました。
暮らしていて安心できるとか、ホッとできるというか、リラックスして生活できましたね。」

鶴居の魅力はなんでもないところ、普通なところ。
なかなかありそうでない場所。実際には、生活してこんなにゆったりのんびり暮らしているところってあまりないと思うと。

自然の中に入っていって、本当のワイルドな感じが、昔からのそのままの状態というのが魅力的。
特にこれといったエピソードはないかな・・・とおっしゃりつつ思い出した様に語っていただいたのが・・・
IMG_5405.jpg
「鶴居村で展覧会を開催したんです。移住写真家3人で企画して。鶴居村で撮られた写真をお借りして・・多分鶴居村の歴史が全部あると思われます。300枚位モノクロの写真を並べました。
僕らの写真だけではなく、写真をみるということを楽しんでもらえればと思って企画したのです。
それがすごく評判が良く、一番記憶に残っていますね。
100年近くの記録。時間が経ったものを捨ててしまうということも数多くあるじゃないですか。
でも写真はそうではなく、全然縁のない人のものでも、100年前の写真はすごく魅力的。
それまで村人とほとんど接点がなかったけれど、みんな長時間、本当に楽しそうに見てくれました。ホント来て良かった。」

夏の庭、すごい勢いのグリーン。雑草が大半だけど。雨が降った時にそこに小さなスズメがびしょびしょに濡れていたのを夜に撮影したそう。
他に、吹雪の日にストロボで空に向かって撮ったものなど・・・そんな感じがお気に入り。
他にも枯れた雑草が面白いなと感じたり・・・。

商業カメラマンをずっと長い間なさって来て、ちょうど一段落する時期に鶴居での滞在。ある意味総仕上げみたいな感じだったそうです。
休息でもあり、今までの振り返りの時間でもあり、これからどうしようかと考える時間でもあり、すごく穏やかで良い所で過ごせた感じと締めくくって下さいました。

※尚、写真は 、ART IN RESIDENCE at TSURUI,AKAN PROJECT 2018.3~2019.2 移住写真家の一人 中根静男氏からお借りしました。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。