SSブログ

2019.0215 O.A 釧路市埋蔵文化財調査センター 高橋学芸員 「屋根を土で葺く」 [motto museum]

190215mmt.jpg
昔の人は寒い時期にどんなお家に住んでいたのでしょうか?竪穴式住居を頭に浮かべてみてください。寒そうですね・・・意外と快適だったのしら?今回は屋根を土で葺くというお話しです。竪穴住居で有名なのは茅葺き。他には板葺きや笹、白樺などの樹皮などが材料として使われていたそうです。他に土で葺く住居もあったそう。ただ、土だけという訳ではないそうです。焼失した住居で屋根の上部から土の層が見つかっているそうで、調べたところ茅やヨシで葺いた上から土で葺く住居があることがわかったとのこと。岩手にある御所野遺跡では良好な土葺きが残っているそうです。現在は御所野縄文公園になっているそうですが。
さて、土葺きのメリットとは一体何でしょう?それは保温性に優れていること。そしてデメリットは通気性が悪い。湿気がこもるそうです。ただ、寒い地域では土葺きの恩恵にあずかるといったことはあったのかもしれません。アイヌのトイチセなどの事例もあります。寒い時期には土葺きの家に移動して、寒さをしのいでいたのかも?と考えてしまいます。季節によって家をかえていたのかもしれません。それは大いに考えられると高橋氏もおっしゃっていました。
実は高橋氏は夏と秋に北斗にある竪穴復元住居に泊まったことがあるそうです。やはり時間によって湿度の差が多いと感じたそう。竪穴住居は夏涼しく、冬が暖かい。ただ湿度に関しては朝にこもっている感じがしたと・・・。何れにしても竪穴住居に住んでいた昔の人と比べてくると、現代人が住んでいる住居はあまりにも快適なのはいうまでもありません。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/maibun/shisetsu/1001.html

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。