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2019.0125 O.A 北海道立釧路芸術館 中村学芸主幹「デュシャンの言葉」 [motto museum]

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現代美術の祖と言われているマルセル・デュシャンの言葉に「私は思考に関心があったー単なる視覚的な生産物ではなく。私は絵画を再び、精神に奉仕するものにしたかったのだ。」とあります。デュシャンはフランス生まれの作家、アメリカでの展覧会で有名になりました。作品はたくさんあるのですが、1917年、「ニューヨーク・アンデパンダン展」における「噴水(泉)」はあまりにも有名です。マルセル・デュシャンによって制作されたレディ・メイド作品で、セラミック製の男性用小便器に“R.Mutt"という署名と年号が書かれ、「Fountain」というタイトルが付けられています。「クールベ以来、絵画は網膜に向けられたものだと信じられてきました。誰もがそこで間違っていたのです。網膜のスリルなんて!以前は絵画はもっと別の機能を持っていました。それは宗教的でも、哲学的でも、道徳的でもあり得たのです。」「レディ・メイドの別の側面は、それが独創的な何ものをも持たない事である。」芸術・美術の真髄とは・・・いつでも彼は全てのことに疑問を持って、本当にそれが正しいことなのか?世の人に考えることを、そのチャンスを与えたのだと思います。考えることは芸術につながり、その考えることを重視した人だったのでしょう。現代美術はわからないという方が多いのは否めない事実。何を表現しているのか?何を訴えたいのか?何のメッセージが込められているのか?それらを読み解く面白さがイコール現代芸術・美術の醍醐味なのかもしれません。
http://www.kushiro-artmu.jp/

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