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2020.0821 O.A 釧路市立博物館 戸田学芸員 「100年前の釧路」 [motto museum]

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今年は国勢調査の年です。10月に入ると始まりますが、5年に1度のこの調査の第1回目が今から100年前の1920年に始まりました。大正9年のことです。釧路市立博物館に収蔵されているものの中に当時の記念品があるそう。それは鉄瓶。国勢調査の文字があり、また日本地図も。鉄で作られた灰皿などもあるそうです。現在では対面ではなく、ネットでの調査も行われているそうです。100年の間には色々な変化もあるのですね。逆に変わらないものもあるかと思いますが。さて、100年前の釧路はどんな感じだったのでしょう。現在の釧路市ですが、当時は釧路町から釧路区となったそう。今の東京都渋谷区という区とは違うそうです。それからまもなくして市になったそうです。さらこの年8月には洪水が発生しました。この状況を記録した絵葉書も博物館には収蔵されているとのこと。翌年には新釧路川の工事が始まったそう。やはり土砂が港に流れ込むことを防ぐのが大きな目的だったとおっしゃっていました。100年前の釧路の人口は39,000人。漁業も製紙も炭鉱も盛んな頃。よく言われる3大基幹産業はすでに確立されていたそうです。2つの会社を統合し、大平洋炭礦が創立されたのも100年前。また、製紙業と関連して林業も盛んだったそう。阿寒湖畔や弟子屈等の木材を川を使って流し、釧路まで運び、それは鉄道の枕木として日本国内のみならず、海外にも輸出されたとのこと。逆に考えると鉄道がそれほど盛んになってきた頃でもあったのです。ということで、今回は国勢調査の始まりから発展して100年前の釧路のことを戸田氏に教えていただきました。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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