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2020.0626 O.A 釧路市立博物館 貞國学芸員 「カラスの巣」  [motto museum]

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カラスにとって良い巣の場所ってどこだと思いますか?少しだけカラスの気持ちになって考えてみてみましょう。身近にはハシブトガラスとハシボソガラスの2種類がいます。ハシブトガラスは澄んだ声で鳴き、どちらかというと住宅地がお好み。ハシボソガラスはしわがれた声で鳴き、どちらかというと自然の中がお好き。ところが釧路の場合、ハシボソガラスも住宅地にいるというところが特徴的なのだと以前伺いました。さて、巣の場所なのですが、ハシブトは高くて葉が生い茂り隠れやすそうな木が多いそう。お気に入りの餌場スポット(例えば林の中、池、住宅地のゴミステーション等)がたくさんあるところなのだそうです。それに比べるとハシボソは、木の高さにはこだわりはなく、なるべく周りがひらけていて、歩いて餌を探せる場所が多いところ(例えば公園、畑、牧草地等)がお気に入りとのこと。どうしてもカラス・巣・子育てと聞くと、襲われるというイメージを持たれる方も多いと思います。ただカラスと一括りにするのではなく、ハシブトとハシボソをしっかり認識したほうが良さそうです。ハシボソは人間を襲いません。そしてハシブトもヒナが巣立つ2週間前後以外はそれほど神経質ではないそう。その様な理解が人間側に少しでもあると・・・少しだけでもお互いに歩み寄ることができるのかもしれません。野生動物と人間との共生。常についてまわる問題ですが、お互いに気遣う気持ちがあれば、今よりも良い関係が保つことができるのかもしれません。それは人間同士も同じことかもしれませんが・・・。最後にこんな巣なら私も住んでみたいと思うカラスの巣の写真をご紹介いただきました。桜の花に囲まれて子育てできる巣。なんて最高なんでしょう。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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