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2018.1207 O.A 北海道立釧路芸術館 熊谷学芸員「仏のしるし」 [motto museum]

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12月8日は成道会。修行をしていた釈迦が悟りを開いて、仏になった日とされています。仏教の始祖、釈迦は王子として生まれ、裕福に暮らしていたのですが、病人や苦しく生活している人々と出会い、衆生を救うために城を出て、一人で修行をし、悟りを開き、後に弟子をとり教えを広めました。仏教美術の中には釈迦の一生を表す「仏伝図」というジャンルがあります。王子として生まれた釈迦も、悟りを描いた釈迦も同一人物ですが、悟りを開く前と開いた後とでは、からだや服装の特徴が違います。仏になる前、いわば悟りを開く前は、きらびやかな服を身にまとい、アクセサリーをたくさんつけ、お団子ヘアー。修行中は、質素な服。たまに肋骨が浮いたガリガリの姿で表されることもあったそうです。悟りを開いた後、仏になった後には、質素な服に、頭頂が盛り上がり、おでこに白毫が現れる等、悟りを得ることで起こる体の変化は32もあるそうです。この頭が盛り上がるのは、知恵が発達して脳みそが大きくなったからという事で、白毫の正体は光を放つ光。世界中を照らしてくれるという事なのです。体の変化の代表的なものとしては螺髪。あのパンチパーマの様な髪型です。また、光を放つという変化もあり、だからこそ金色で塗られている仏像がたくさんあり、背中には光背を背負っているのです。中には良い匂いがするとか、美しい声が出るという変化もあり、表現が難しいものも。それには白檀などの良い香りのする木を素材にしたり、喉に鈴を入れるなどして表現することもあるそうです。
http://www.kushiro-artmu.jp/

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