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2019.0517 O.A 釧路市立博物館 土屋学芸員 「ミウラ折りって?」 [motto museum]

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釧路市立博物館では現在、企画展「すてきな昆虫たち」を開催中。昆虫をデザインした美術工芸品、昆虫の研究から生まれた工業製品など約60点が展示されています。その中で「ミウラ折り」の研究も紹介されているのですが、これは一体どんなものなのでしょう?東京大学の三浦光亮博士が1970年に考案なさった折り方。元々は壊れにくいロケットの構造を研究していたそうですが、昆虫の翅が丈夫で、コンパクトに折りたたまれていることに着目して生まれた折り方だそうです。土屋氏は、このミウラ折りで企画展に合わせた図録を作成なさったそう。A4版の紙に展示品を印刷してあり、ミウラ折りでおると、ポケットに入るほどの大きさになります。ミウラ折りの特徴は、素早く開いたり、閉じたりできる。折り目が重ならないので破れにくい。そして、大きなものをコンパクトに折りたためる。という大きく3点が挙げられます。現在では、人工衛星の太陽光パネル、地図、レジャーシートなど、私たちの生活の様々なところで利用されている折り方なのです。意外と身近なところで見つけることができるかもしれません。さて、展示品は、美幌博物館の鬼丸和幸氏が集められたコレクション。着物の帯、帯留め、簪などの装身具や漆器、陶磁器、浮世絵、螢籠、玩具などなどの美術工芸品は見応え抜群です。描かれている昆虫は、蝶、トンボ、セミ等々。昔は今よりももっと身近な存在だったのかもしれません。ほかには、昆虫の研究から生まれた工業製品もあります。蚊の口から痛くない注射針や蝶の羽の光り方から生まれた繊維製品など。他にもたくさん昆虫から学び生まれた製品はあります。昆虫の偉大さ・不思議さ、また、日本文化の中で形として残された虫と、今どきの虫との関わりについても想いを馳せることができるかもしれません。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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