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2019.0503 O.A 釧路市埋蔵文化財調査センター 澤田学芸員 「昔の人の衣食住って?」 [motto museum]

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新しい生活環境に慣れて来た方も多い頃でしょうか。あらためて、縄文土器の文様大好きおじさんと自己紹介をして下さった澤田氏。さて、生活環境が変わってやる事と言えば、まず住む家探し。そして生活用品や食べ物を売っている場所の確認。さらにごみ収集日の確認。衣食住に関していえば今も昔もあまり変わりはないですよね。縄文人の衣は獣の毛皮や植物を使ったものが多かったと予想されますが、不明な部分も多いそうです。食は、鹿・猪・鳥などの肉類、魚・貝、ドングリ・クリ・トチの実などの堅果類などを食べていたそう。さらに住むところに関しては、竪穴住居・掘立柱建物跡が残っています。竪穴住居については、道東でも擦文時代の竪穴住居跡等が埋まりきらずにくぼ地として残っている場所もあります。例えば史跡春採台地竪穴群や北斗遺跡がそうです。野山を散策される方は見た事があるかもしれません。石器や土器の様な生活用具、貝塚、狩猟用の落とし穴、貯蔵用の穴、お祭りの道具、お墓等々から縄文人の生活事情を窺い知ることができるのです。動物質・植物質のものは発掘調査からはほとんど出土しないそうです。貝塚は昔の人のゴミ捨て場。貝殻の炭酸カルシウムによって土壌が中和され、通常の遺跡では残りにくい人骨や獣骨などが残存している場合もあります。釧路市東釧路貝塚や釧路町テンネル貝塚などがそうなのだとか。貝塚から、当時の人が何を食べていたのか?当時の周辺にはどのような生き物がいたのか?などを想像することができるのです。もしかすると当時の貝塚ってゴミ捨て場だとしたら匂いもしたのかしら?なんて。現在の東釧路の貝塚公園、今は匂いこそしませんが、実際にその場所に立ち、当時の様子を想像してみるのも面白いかもしれません。「考古学はイメージです。」と澤田氏。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/maibun/shisetsu/1001.html

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