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globe as a palette [path-art]

帯美 球体2.jpg 帯美球体1.jpg 帯美球体3.jpg 帯美球体4.jpg
多種多様な人々が暮らすこの地球。
考え方、文化、民族等が違っても、それぞれがお互いに認めあったり、尊重し、しかしそれゆえにいがみ合ったりということもあります。
人々が隣りあい混じり合うさまを絵の具のパレットに見立てると、
現代美術は、地球という「球体のパレット」から色をすくい取り表現するということになるのかもしれません。
タグチ・アートコレクションは田口氏親子2代にわたり、アジア・アメリカ・アフリカ・中東・ヨーロッパ各国の現代アートをメインに集められたものだそうです。
その数は現在、約470点。その中から今回は厳選された65点ほどが展示されています。
世界中の現代アートが凝縮されて・・・楽しむことができます。
数点ご紹介いただいた中からここでも1点をご紹介。
告知一森<ティファニー>:照屋勇賢
トイレットペーパーの芯や紙袋など、日用品や身近なものを用いて作品を生み出すのが特徴です。
代表作のシリーズの中の1作です。シリーズでは、有名ブランドの紙袋やファストフード店の紙袋に切り込みを入れ、木の形を作り出しました。
ひっそりと佇む小さな木は、細かい切り込みによる精緻な造形と、
袋の外から差し込む光で、まるでおとぎ話の様な幻想的な雰囲気を醸し出しています。
でも視点を変えると、そこには私たちの日常に潜む大量消費や森林伐採という環境問題が示唆されているのです。
木を原材料とする紙を用いて木をかたどる。
そこに豊かな発想力と、環境サイクルへの眼差しを見ることができる・・・そんな作品です。
他にもじっくりと作品と対峙して自分自身と向き合うことのできる作品たちばかりが並んでいます。
独創的、機知とユーモアに富むアートが語りかけてくる「今」をあなたも感じてみませんか?
※尚、写真は北海道立帯広美術館 野田佳奈子氏からお借りしました。
(タグチ・アートコレクション 球体のパレットは6/19まで北海道立帯広美術館で開催中)

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