SSブログ

2019.0913 O.A 釧路市立博物館 土屋学芸員 「アーティスティックなクモの巣」 [motto museum]

190913mmt1.jpg 190913mmt2.jpg
毎年夏休みに小・中学生を対象にした自由研究応援企画を実施しています。今年は初めてクモに関する講座を開催。「すてきなクモの網標本づくり」簡単に綺麗なアート作品が作ることができてしまうそう。網をラッカーで白く着色し、次にスプレー糊をかけて、ボール紙に貼り付けます。それが乾いたら透明ラッカーでコーティングするだけ。ただ、クモが嫌いという方が多いと予想されたので、様々な工夫をなさったそう。ポスターやチラシにもクモの写真を載せないようにしたり、クモに触ることができなくても網標本が作ることができることを強調したり。クモの巣と言っても様々なタイプがあるのをご存知でしょうか?外で見かけることが多いのはオニグモが作る円網。はじめに外側を作りそれから縦糸を、そして横糸を作っていく感じとのこと。規則的な糸の並びには本当にビックリです。そしてサラグモ類が作るドーム形皿網。とても細かい模様がびっしり。そしてクサグモ類が作る棚網。こちらはさらに細かい模様になっています。ヒメグモ類が作る不規則網というのもあるのですが、実はよく調べると不規則ではないそう。これらの網は、普段私たちがクモの巣と呼んでいますが、クモの種類によって違うそうです。クモの糸は成分はタンパク質。それは人間にとって、とても魅力的なものなのです。鋼鉄を上回る強さ、そして素晴らしい伸縮性等を持った高性能素材だから。そのクモの糸を人工で大量生産することに世界で初めて日本のベンチャー企業が成功しました。今後人工のクモの糸が様々な分野で使用されていくであろうことは想像に難くありません。クモの巣を見つけたら、その網の美しさ、そして巧みさを感じてみてください。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。