SSブログ

for someone [path-art]

1.jpg 2.jpg 3.jpg 5.jpg
綺麗な色と大きな布に、会場に入った途端圧倒されます。
あまり今は見る事が少なくなった大漁旗、ここにターゲットを当てた展覧会です。
大漁旗、かつては海から陸へ「大漁」を伝えるための通信手段でした。
「大漁だから早く次の準備をしてね」という合図、コミュニケーションツールだったのです。
ところが、現在では進水式を迎える船主への贈り物として、大漁を願う人々に寄り添ってきました。
ですから図案には縁起の良いもの、力強さを連想させるもの、船が転覆しない様に安全祈願するもの、
大漁を願う気持ちがこもっているのです。
6.jpg 7.jpg 8.jpg
使われている色は、赤・黒・黄色・青・白が目立ちます。赤は海の青に映える様に必ずと言っても良いほど使われる色とのこと。
大漁旗は、自分の一人のためのものではなく、必ず相手がいて作られたものです。
昔は陸とのコミュニケーションのため。現在はご祝儀、おめでとうの気持ちや安全祈願の思いが詰まっているのです。
一見派手に見える大漁旗ですが、その裏にある人の想い、人情を考えると、優しい気持ちに包まれるはず・・・。
9.jpg 10.jpg 4.jpg
(大漁旗展〜つたえる、いろどる〜は9/27まで北海道立釧路芸術館 フリーアートルームで開催中)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。