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painter of the wind [path-art]

心音.jpg 花言葉.jpg
中島潔という作家は知らなくても、その作品はご覧になった方も多いはず。
細かいタッチと優しい色合い、そしてなんとも言えない子供達の表情、微妙な心地よい色調。
佐賀県生まれの彼は18歳で上京し、独学で絵を学ぶことに・・・。
28歳で渡仏後、本格的に画家になることを決意。彼の作品は懐かしい故郷への憧憬を繊細なタッチで描いたものでした。
風の画家と言われる所以は、優しい風が吹き抜ける様な臨場感でしょうか。
1970年代の作品は日本画に近い感覚で少女を描いています。その後の時代とともに変化する子供達の表情。
そしてそこに描かれる自然の植物・・・
様々な変化を見てとることができると思います。
また、2010年には京都・清水寺成就院に奉納する46枚の襖絵を完成させました。
さらに2015年には京都・六道珍皇寺に「地獄心音図」が奉納されました。
この世のやり場のない怒りやもたらされるべき救いを「地獄絵」に託して描くことを決意して取り組んだ作品です。
今回展示されている作品は100点以上。そこにいま生きている中島潔の過去から今までをご覧いただける内容になっています。
花童.jpg 寒椿 .jpg 水辺の香り.jpg
※尚、写真は北海道立帯広美術館 福地大輔氏からお借りしました。
(中島潔展〜今を生きるーそして伝えたいことーは9/6まで北海道立帯広美術館で開催中)

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