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2019.1025 O.A 釧路市立博物館 貞國学芸員 「カラスの翼と羽」 [motto museum]

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鳥は空を飛んでいるイメージですが、その飛び方は大きく4つに分けることができるそうです。一つは羽ばたく。ホバリング(停空飛行)。ゆっくり降りる滑空。そして、羽ばたかず風を受けながら飛ぶ帆翔。もちろん一つの個体が色々な飛び方をするのですが、得意なものがそれぞれ違うのです。例えば、アオサギ。翼は長方形で幅広く、ゆったりとした飛び方が得意。いわゆる滑空。アホウドリなどの海鳥は、細長く、風を受けて効率よく飛ぶことが得意。帆翔です。そして、フクロウは翼が丸いそう。林の中を飛び回るため、小回りが利くようになっているのです。飛び方の得意不得意は翼の形に左右されるのです。ではカラスはどうなのでしょう?カラスの翼はそこそこ幅広く、長さもあり、丸みもあるそう。つまりだいたいの飛び方をそこそここなせる器用貧乏タイプとか。バランスが取れているとも言えそうです。これは、カラスが様々なものを食べるからこそ。空から獲物を探す、狭い森やビル群の中で獲物を追いかける、木に止まっている昆虫を捕まえる等多様な採食方法を駆使するからなのだそう。だからこそ都市生活にも対応する事ができている賢い鳥だとも言えるのです。そして、最近のトピックスとして、カラスもオスの方が綺麗という説も出ているそう。カラスの羽をよく見ると、緑色、紫色、青色に見える事がありますよね。その色がオスの方が綺麗なのだとか。やはり栄養が豊富、体が健康な個体がより綺麗な色になるそうです。羽の表面にケラチンというタンパク質があり、これが光を散乱させることで角度によって綺麗な色に見えるのです。そして、一枚の羽を見てみると、内側ではなく外側だけが綺麗に見える様になっているそう。これも進化の過程でそうなったそうです。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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