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to create、to decay、to create、 [path-art]

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2008年から毎夏、井出創太郎+高浜利也のアーティストユニットが中心となり、
根室市落石岬に残る旧落石無線送信所で「落石計画」として対話空間(銅版の茶室)を
公開制作しながら展覧会やワークショップ、ギャラリートークなどを継続して開催しています。
今年は第11期となり、「つくる、くちる、つくる、」をテーマに展開されました。
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その場所でしか存在しえない。
現地制作による「銅版の茶室」とホワイトキューブに対応するべく版画工房で制作した「紙に刷った銅版画」
それぞれの銅版画を落石のあの空間の中で共存させる。
一種独特な雰囲気を醸し出す空気感、存在感。
通常は朽ちてはいけない、紙に刷った銅版画をあえて壁に貼り、そこの時間とともにおいていく。
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すべてのものは、人間を含めいつかは朽ちていく。
旧落石無線送信所跡で毎夏、「銅版の茶室」として積み上げられた石膏キューブは、
年間を通して落石岬の過酷な気象条件に晒され、つくるそばから風化が始まる。
ある時は塩分を含んだ濃霧に包まれ、
ある時は強風にさらされ、
ある時は氷点下の凍てつく環境の中で・・・
その現実と向き合い、さらに毎夏石膏キューブを積み上げる。
つくる、くちる、つくる、のループ。
弱酸性の腐食液により強制的に銅を朽ちさせながら絵をつくる銅版画のプロセスと同じく
このちでは自然がその環境を作り出す。風化した銅版画の上に、さらに積み上げ続けられる新たな銅版画。
もしかすると、そこには完成という概念は無いのかもしれない。
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(落石計画第11期 銅版画試論II つくる、くちる、つくる、 井出創太郎+高浜利也は8/7〜8/11まで旧落石無線送信局を会場に開催されました。)

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