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2019.1108 O.A 釧路市立博物館 加藤学芸員 「植物達の戦略」 [motto museum]

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スタジオにはたくさんの植物のあるものが・・・。実はこれ木の実やタネなのです。植物たちは子孫を残すため様々な戦略をたてています。今年はドングリが色々な所で落ちているのを見かけました。ドングリ以外の山葡萄やコクワ等もたくさん実っていました。夏が暑かったから?花がたくさん咲いていてから?理由はわかりませんが・・・。さて、植物はタネや実を効率よく運んで飛ばして子孫を残そうと必死です。例えば、動物に食べてもらって、もしくは運んでもらって。また、風に乗って運んでもらってという様に。動物に食べてもらい、フンとしてどこかに落としてもらう典型はナナカマド。動物に食べてもらい、あるいはそれを隠し、忘れてもらって発芽する典型はドングリ。忘れん坊のリスが主役ですね。動物等にくっついて運んでもらうのはゴボウやヒシ等です。この辺りでは見ることができませんが、オナモミ(東北)、ツノゴマ(北米)などもあるそうです。ツノゴマはまるでアート作品。こんな大きなものがくっつくというのはおそらく大きな動物なのでしょう。別名悪魔の爪と呼ばれているとか。そして、風に運んでもらうものとしては、オオウバユリがこのあたりで見かける植物。ヤチダモ等も羽根みたいにユラユラ飛んで地上に落ちるタイプです。綿毛がついてフワフワ飛んで地上に落ちるものとしては、ガマ、イケマ、タンポポなどがあります。比較的動物等に頼るタイプはギザギザしてトゲトゲしている感じで、風に頼るタイプはフワフワして柔らかい感じです。他にも様々な工夫をして子孫を残そうとする植物。中でも変わっているものをご紹介いただきました。それは北米のバンクスマツ。硬くて何をやっても開かない松ぼっくりですが、山火事になると開くそう。なぜなら裸地に一番最初に入ることができるから・・なのだそうです。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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