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2021.0115 O.A 釧路市立博物館 土屋学芸員 「寄生蜂の調査を進めています」 [motto museum]

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見たことのない虫の標本を持ってのスタジオイン。「えっ?これがハチ?」「黄色と黒の体じゃない」「トンボみたいな羽が見える」とにかくこれがハチと言われてもハチに見えないものでした。長い注射針がお尻についていて、ほかにも糸の様なものが体の周りから数本出ています。釧路市立博物館には約5000種の昆虫標本があるそう。そのうちハチの仲間は58種しか整理ができていないとのこと。北海道から約1800種のハチ類が記録されているので、その3%にすぎないのです。トンボやチョウ、ガ、甲虫等は全道比75%前後をカバーしているのに比べると明らかに少ない値です。どうしてでしょう?これは釧路にハチが少ないのではなく、ハチの研究者がいなかったため調査が遅れていることが原因の様です。まずは博物館にある未整理のハチの標本の中から寄生蜂と言われる、他の昆虫に卵を産み付けて育つハチの標本から仕分けることに。結果、寄生蜂の標本は約200点あまりあることがわかったそうです。これをさらに大まかに4つの仲間に分け、それぞれ専門に研究している方々に名前を調べてもらいました。全ての標本を調べ、その結果少なくとも70種類の寄生蜂が含まれていることが判明。寄生蜂の中でもヒメバチと呼ばれるハチを専門にしている神奈川の渡辺恭平氏からは「自分でも初めて見るものや名前がわからない標本がたくさんあり、釧路の寄生蜂をもっと調べたいので採集して送って欲しい。」と依頼も受けたそうです。春採湖畔の寄生蜂はほとんど知られていないので、研究成果を発表することで春採湖の新たな側面をご紹介できるのでは・・と語る土屋氏でした。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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