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2020.0724 O.A 釧路市立博物館 野本学芸員 「イトウの調査とオビラメ?」 [motto museum]

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釧路川水系のイトウの資源状況調査ですが、多くの方のご協力でだいぶ全体像が見えてきたそうです。聞き取り調査の結果では、1950年代には釧路川水系の約30の支流でイトウが産卵していたそう。現地調査では、2013年前までは2つの支流でしか見つかっていなかったそうですが、その後釧路川水系における広域調査が進み、現在は釧路川水系の5つの支流でイトウが産卵していることが分かっているとのこと。今後調査が進むにつれ、さらに増えてくる可能性もあるかもしれません。これにはイトウを愛する、熱意のある市民や流域住民の方々の協力が欠かせないのです。小学生がイトウ調査に協力してくれたり、さらに現地調査に協力したいという申し出をいただくことも増えたとおっしゃっていました。嬉しいことになかには産卵床調査のスキルをもつ若者も現れてきたそうです。正しく現状を把握できると釧路湿原自然再生事業で目標としている「釧路川のイトウ個体群復元」に向けて具体的な保護の取り組みが可能となるので野本氏も期待しているそうです。さて、「釧路のイトウと淡水魚」という解説シリーズの新刊が出ました。この中にオビラメのことが載っています。オビラメとは阿寒湖、屈斜路湖、チミケップ湖に生息していたイトウを、アイヌの人々はそれ以外に棲むイトウとは近縁の別種として、オビラメと呼んでいたそうです。ただ3つの湖のオビラメはすでに絶滅してしまっているので、確かめる方法がないのです。どこかに標本が残っていれば・・・もしかするとDNA鑑定をできるかもしれません。特に阿寒湖では1980年代まで在来のイトウ(オビラメ)が棲んでいた様なので。
情報をお持ちの方は野本氏に連絡を入れてくださいませ!
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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