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2021.0212 O.A 釧路市埋蔵文化財調査センター 高橋学芸員 「博物館の2Fにて」 [motto museum]

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釧路市立博物館の2階で一番目立つものは何でしょう?やはり壁に目がいくという方が多いと思います。貝塚の跡や炉の跡。今回は考古学展示の中で一番古いものを伺いました。それは縄文時代よりも古い旧石器時代の遺物です。今からおよそ1万年前のもの。その展示には黒曜石を使った石器がたくさんありました。北海道にはこの黒曜石の産地が多いそう。石器の材料として使える黒曜石は釧路の近くではあまりないそうですが、産地分析の結果、旧白滝村(遠軽)、置戸町などが多いそうです。黒曜石は加工しやすいのでしょうか?ガラスと同じような性質なので、刃物として石器を作るときには貴重な材料になったとのこと。それは狩猟道具として、料理を作るときの道具として、また道具を作る時の加工用の道具としても。展示の中には大きな黒曜石の塊も見てとれました。それは石器の材料となった跡のものとのこと。ですから黒曜石から石器の材料になる過程もわかるのです。どう取り出されたのか?想像するとなんとなくワクワクしてきます。これだけの作業はそう簡単にできたものではないと思うのですが、昔の人の方が器用だったのでしょうか?「それが食に直結するので必死さが違うと思いますよ。」と高橋氏。靴べらみたいな形をした石刃、それよりも小さな細石刃。ともに石器の材料として使われたのです。これが時代が進むとさらに石器の種類が豊富になります。形も様々に。人間も歴史とともに進化して、その人間が作る石器も進化したという証拠がそこにあるのです。なんだか不思議な気持ちになる空間です。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/maibun/shisetsu/1001.html

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