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2020.1113 O.A 釧路市立博物館 野本学芸員 「キタサンショウウオの調査進む」 [motto museum]

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可愛いキタサンショウウオ・・・実物をご覧になった方は意外と少ないのではないでしょうか。湿原のサファイヤと呼ばれる卵嚢がブルーの綺麗な色を放っています。でもそれは産卵期だけ。この時は新聞等でも取り上げられるのでそれをご覧になった方はいらっしゃるかもしれません。釧路市では天然記念物に指定されています。そのキタサンショウウオですが、今年環境省のレッドリストが改定され、従来の準絶滅危惧NTから絶滅危惧1B類へと2つもランク格上げになりました。これはとても珍しいことと野本氏。それだけ大変危機的な状況であるということです。その理由として「本種生息地の3分の2が保護区域外にあり、道路開発、宅地開発、農地開発、太陽光発電施設建設等による繁殖地消失が継続している。」と示されたそうです。博物館では調査エリアを大幅に拡張し、調査を行っていますが、釧路市内の市街地周辺の湿原においてもキタサンショウウオは広範囲で生息し、その生息状況は必ずしも把握しきれていないそう。マンパワーの不足や時間的制約の中で、どうするか?実はNPO法人環境把握推進ネットワークPEGと京都大学の西川研究室と共同研究を進めています。GIS(地理情報システム)とシミュレーションを用いて、衛星画像、植生データ、これまでの生息を確認した場所の環境条件から科学的に推定。現在生息適地マップを作成しています。キタサンショウウオというと湿原にいるイメージだったのですが、実は市街地のすぐ近くに生息しているのです。人間とともに釧路に暮らすキタサンショウウオ。人間も他の生き物たちも自然の一部です。ともに生きていける優しい関係が保てたら・・・と思います。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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