SSブログ

2020.0515 O.A 釧路市立博物館 土屋学芸員 「意外と知らない釧路のクモ」 [motto museum]

IMG_8002.jpg IMG_8003.jpg
今年3月、北海道教育大学釧路校の和田山優輔氏から卒業研究のために採集された釧路産クモ類標本61種、501点が釧路市立博物館に寄贈されたそうです。クモは気持ち悪い!標本なんかもらって何になるの?そう思われる方も多いと思います。そこで今日は標本がいかに役に立つかというお話しをして下さいました。北海道からはこれまでに600種以上のクモが見つかっているそうです。そのうち釧路にはどんなクモが何種類位いるかは実はまだ良く分かっていないそうです。なぜなら地元でクモの研究をした方がこれまでほとんどいなかったから。今までにも博物館には生き物の名前を教えてほしいと色々な方から問合せを受けたそう。その様な時に一番確実な調べ方は、すでに名前が分かっている標本と見比べることなのだとか。標本は原寸大なので大きさだけでもある程度の見当がつくそう。加えてあらゆる方向から観察できるのが写真とは違うところ。ルーペや顕微鏡を使えば身体の細かい部分も拡大して観察できます。標本が持つ情報量というのは、写真とはけた違いに大きいという事なのです。釧路市立博物館にはこれまでクモの標本はほとんどなかったそうです。その為名前を教えてといわれても、標本と見比べて調べる事ができず、分からなかったのです。今回寄贈されたクモの大部分は釧路湿原や標茶町の森林で採集されたもの。大きさが数mmという小型のクモ等名前を調べようにも標本を見ないと分からないといった類のものが多く含まれていました。今後は釧路にいながらにしてクモの名前が調べられる様に。和田山氏は現在は琉球大学の大学院に進学され、沖縄でクモの研究を続けられるそう。「日本では数少ないクモの研究者として活躍される事を期待しています。」と土屋氏はおっしゃっていました。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

Facebook コメント

2020.0514 O.A 邦楽stack of time ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。