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2020.0110 O.A 釧路市立美術館 武束学芸員「抽象画って?」 [motto museum]

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抽象画ってわからない〜という声をよく耳にするのですが、もっと気軽に考えてみよう!!というお話しです。「よ〜く世の中を見渡して見るとほとんどが抽象だと思いませんか?」と武束氏。絵画に特化して考えると、具象は見たままそのままをよりリアルに表現する。ただ、具象と抽象の境界もはっきりしていないグラデーションみたいな感じ・・・と。一般的にいう抽象とは、多くの物や事柄や具体的な概念から必要なモノやコトを引き出す、抜き出すということ。抽象画は、自分にとって注目すべき線や色やカタチを抜き出して表現しているのです。だから個人的なことはわかりにくい・・となるのでしょう。その点、デザインはわかりやすい抜き出し方をするので理解しやすいのでは?と。例えば、トイレの男女のマーク。或いは漫画に出てくる鼻の表現等。確かに頷けます。武束氏は最近、上野憲男という作家のアトリエにお邪魔して色々なことを話していらっしゃったそうです。彼は北海道出身で現在は長野で抽象画を描き続けていらっしゃいます。青を基調とし、詩情あふれる抽象画の世界を描かれています。そのアトリエは彼の宝物で埋め尽くされていたそう。壁には上から下まで彼の作品がかかっていたり、アフリカの仮面や一件するとゴミ?と思われるものが散乱していたそう。彼が大好きなものに囲まれ、そこから受けるインスピレーション、感性で筆を通じて表現される作品たち。だから抽象画は視点をかえてより個人的に見るとみえてくるものがあるのかもしれません。作品の前に立って「これ好きだな。この模様の洋服を着てみたいな」と思うだけで良いと思うのです。抽象画はわからないから・・・という方が一人でも減ってくれたら嬉しい!そんな武束氏の思い伝わりましたか?
https://k-bijutsukan.net/

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