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2019.0927 O.A 釧路市立博物館 城石学芸員 「アイヌの踊り」 [motto museum]

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正式にはアイヌ古式舞踊と呼ばれるアイヌの踊りは、アイヌの主な祭りや祝い事等の時に踊られるもの。芸能と生活が密接に結びついているところに特色があるそうです。ですから、本来は見せることで観客を楽しませるというよりも、その場にいる皆で参加して楽しむものなのだとか。アイヌ古式舞踊は1984年に重要無形民俗文化財に、そして2009年にはユネスコの無形文化遺産に登録されています。その踊りの種類も多く、研究者によってはそれぞれ諸説あるそうですが、豊漁・豊猟を祈り、又は占う呪術的舞踊・神を慰めるための舞踊(剣の舞や弓の舞)・悪魔除けの呪術的舞踊・生産労働と関係のあるもの・出陣または凱旋の踊り・余興的な演技(色男の舞)・遊戯的な踊り(棒踊り、盆とり踊り、馬追い踊り)・ものまね演技(鶴の舞、バッタの舞、狐の舞)などに分けられるそうです。この中でもすでに伝承されるのが少なくなっているものもあるそうで、多いのは神を慰めるための舞踊やものまね演技。
この踊りは、各地の保存会がそれぞれ地域の踊りを伝承していて、現在は18地域の保存会で行っているそう。釧路管内では、春採アイヌ古式舞踊釧路リムせ保存会、弟子屈町屈斜路古丹アイヌ文化保存会、阿寒アイヌ民族文化保存会、そして白糠アイヌ文化保存会があります。釧路地域の踊りの特徴は、資料によると、単調な踊りとか。現在は主な祭りでは、他の地域の保存会を招き踊りを楽しむそうです。2020年オリンピック・パラリンピックでのパフォーマンスや、白老の民族共生象徴空間の設立に向けて、各地で盛り上がりを見せているそうです。地域によって伝承活動の幅とボリュームに差があるそうですが、釧路地域については、高齢化と後継者不足が問題の様です。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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