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2019.0531 O.A 釧路市立博物館 城石学芸員 「動物のアイヌ語名」 [motto museum]

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博物館の常設展示室の動物と鳥のキャプションに英語名とアイヌ語名を追加することになったそう。和人よりも長い年月、北海道の動植物とともに暮らしてきたアイヌの人々がそれをなんと呼んでいたのかというのは、郷土文化の一部として、未来に引き継ぐべき大事な遺産なのです。さて、それをどうやって調べるのか?が問題となりました。城石氏は主に、知里真志保氏の「アイヌ語分類辞典」と更科源蔵氏の「コタン生物記」などの書物を参考になさったそう。同じ動物でも地方によって方言の様に呼び名が違うものが沢山あるそうで、釧路から近い地域の方言を優先的に、記録のある名称を記載したそうです。この名前はどういう事でつけたのでしょう?大きく分けて3つほどあるそう。一つは見た目や鳴き声から。二つ目は住んでいる環境に依頼するもの。そして、三つ目は、生き物の習性に由来するもの。例えば、シジュウカラ。これはアイヌ語ではクンネパケと言います。「黒い頭」という意味で、見た目からつけられています。次にウソ。アイヌ語ではシケレぺチリと言います。「キハダの木のところにいる鳥」という意味だそう。まさに住んでいる環境そのものが名前としてついています。そして、エゾクロテン。アイヌ語ではカスペキラと言います。「しゃもじを持って逃げる奴」という意味だそうです。テンはアイヌの家に入って色々なものを盗む動物だったそう。さらにクマの料理人とも言われていたそうで、そんな事からカスペキラと呼ばれたのです。テンの習性が元になってつけられた名前です。意味を知ることで動物がグンと身近に感じます。
動植物のアイヌ語の名前は日本語での現在の分類と一対一で対応していないそう。アイヌ語だけに囲まれて生活していたかつてのアイヌの人々の世界観が、現在のそれとは全く違うという事がそこからもわかってくるのです。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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