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still living [path-art]

01柱の研究.jpg 02場の彫刻-大柱-.jpg 04場の彫刻IV.jpg 05黄昏、曙、青い柱.jpg 06黄昏、曙、青い柱ワークショップで子供から大人まで大人数で制作したもの.jpg
2018年10月から12月まで地元、苫小牧市美術博物館で個展を開催なさった藤沢レオ氏。
20年のキャリアの、現時点での集大成。全てのシリーズを新作で発表なさったそう。
初期は鉄の塊の様な作品群、鉄線を使った作品群、不織布と鉄を組み合わせた作品群、糸だけで彫刻を作るという作品群、そこから派生して木と鉄、
光と陰を使った作品群という感じにうつってきています。
それを一つの物語になぞらえて、全てのシリーズが同じコンセプトで繋がっていくという流れで展示なさいました。

彼は、「生」と「死」というものを形にしようとしています。
「死」を描くことでより「生命」を際立たせるという方法で彫刻を作っているのです。
「生命」は・・・こうして自分たちが生きているのは、どこからやってきたんだろうという問いに行き着き、それから歴史を辿り、
原人や類人猿のところまで遡ってみたそうです。
類人猿の頃は森の中とか洞窟の中とかで暮らしていた人類の祖先が、ある種壁のある空間、囲まれた空間から、どうやって大地を移動し始めたのか?と
一つの瞬間を想像し始めました。
大地に出ると雨風が体に直接あたる。
その時、身を守るために、例えば落ちている木の棒を組み合わせて何か雨をしのげる様な、今でいう屋根の様な機能を持った建物を作ったのではないか?
最初に木の棒か枝を大地に立てた時が僕らの命のスタートなのでは?
その行為が積み重なって今の世界に繋がったのではないか?と。
今も建物をたてる時には必ず柱は立てます。現在は、それが木や石や鉄であっても。
07不在の森.jpg 08近景.jpg09パサージュ.死ヌコトヲ知ル 生キルコトヲ知ル 生マレルコトヲ知ル 知ルコトヲ知ル.jpg 10パサージュ.jpg
IMG_5382.jpgアートへの愛情、一番熱いものは?
「問いを重ねられることが僕の中ではものすごく面白いんです。
回答を設けるのではなく、度々に回答はでるけれど、その中でまた新しい問いが生まれてくる。
それを探求していくのが楽しい作業なのです。
アートってよく答えがないと言われますよね。でも僕はその時々では答えを出しています。
その答えは僕が決めることができるわけです。だからその連続が楽しい作業なんですよね。」

今年は韓国やフランスなどでの滞在、および制作活動?が決まっているそうです。
彼曰く、次の種まき期間。充電している暇はないとのことで、それをしつつ種をまく2019年になりそうです。
※尚、写真は藤沢レオ氏からお借りしました。

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