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BLUE FIELD [path-art]

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6.jpgすごくシンプルに、自分が表現しなかったら生まれないものを作るべきだと思っています。
個人的かつ不思議な体験、なぜこんなことが起きるんだろうということ・・・
それは自分の中でだけ起きる時もあるし、親しい他者との間ですごく不思議なことが起きてたりすることについて、何かを考えたり、
それに形を与えて表現していくことは自分にしかできないことだと思うそう。
一般的ではない、普通には気づかれずに流れてしまうような色々な面白いことがあると思うと。
そういうことについて自分なりにやる。それを探している感じ・・・。

様々な作品の根底にあるのは、代表的なものとして「夢」があります。学生になって最初に自分に問いかけたのは、「私にしかできないこととはなんだろう。
なおかつ、独りよがりではなく、私にしか語れないけれど私を超えているような体験とは?」ということ。
夢というのがもともと興味はあったそうですが、夢で見るものは、自分がみた夢は他の誰も見れない。
でも自分が作ったわけではない。自分のシステムのどこかが作っているとはず。だから夢の中で驚いたり、不思議な体験があるわけです。
それは個人的でありながら、個人を超えた、主観的でありながら客観的でもあるということ。自分が表現しなければこの世に絶対出てこないもの・・・。
そうやって始めた作品たちなのに・・・自分にしか見えない作品だったものが、親しい他者がそれを見て、絵画にしてしまうということが起きてきたりしたそうです。
それが、泉の話とハートマウンテンという作品。これは、最初に設定したものを超えて行く様な・・・自分にしか見えないはずの夢が他の人に見えている。
自分にしか描けないはずだった絵が他の人によって描かれることがあるというもの。
描いた本人も自身も考えていなかったことが引き出されてきたり、それには相当な年月がかかるそう。
そういう息の長い営みの中で起きてきて、それは自分の中で流すことはできないものだし、何かの形で表現したいと思ったのです。

お母様が小さいときから描いていた彼の作品を全部取っておいてくれたそうです。それを見返す時がたまにあると・・。
・・・・・・
ハートマウンテンを制作している時に、小さな頃描いた山の絵を見た。
そこには不思議な穴が開けてあり、その穴を自分が開けたことすら覚えていなかった。
でも、ある時フッと自分で穴を開けたと思い出す。
それは画面の奥の世界に行こうとしていた。
イメージの奥に突き抜けて行こう。どこまでも奥に行ってやろうと・・・。
出来上がった作品がそこで終わりというのではなく、
そこを突き抜けて行くための通過点の様な、そこの入り口みたいなものを作っているのかもしれない。

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※尚、写真は富田俊明氏からお借りしました。
(<Path-Art>の仲間たち展は12/23まで釧路市立美術館で開催中)

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