SSブログ

blank in the history [path-art]

通常は、人も風景も撮るタイプ。18歳から写真学校に通い、今年17年目。
最初の頃は、被写体は友達等人が多かったそう。
それから有名作家の真似をして勉強し、意識していなくても誰々さん風の写真みたいなものをだいたい全部こなし、今といった感じとか。
当時写真が流行っていたというのもあるそうですが、コマーシャルの仕事をしようと思い写真学校に進まれました。
特にファッション等商業的な写真が仕事になるだろうと思ったそうです。
でも結局そういった学校に入ったのにも関わらずその方向へは進まず、自分で展示したり、写真を売るという方向に今はきてしまったという感じとおっしゃっていました。
IMG_3258.jpgIMG_3259.jpg IMG_3260.jpg
最新の写真集を見せていただきました。「鏡と心中」写真をやり続けようという気持ちがあるので、そういう写真集を作ろうと・・・。
フィルムが腐っている写真が入っている・・・そんな感じとか。
鏡はこっちを向けると自分が写り、斜めにすると他人が写る。少し歪んでいるから現実とは違うはず。
でもそれを現実のふりをして愛したりするのが写真の一つの作法でもあるとご自身では思っていると。
そういうものを誤解して一緒にやっていこうという所信表明?的な感じで作った写真集。
シリーズ毎にテーマがあり、それを撮っていく感じだそうです。
最初の写真集はモノクロの写真で、風景とか、旅みたいな感じ。自分の身の回りの生活とか、友達、旅行先の風景などをまとめた本。
その後は、ネット画像からひっぱり、それを合成して一つの作品を作るみたいな、撮影を一切しない様な写真も撮っていたそう。カメラは使わずに。
3.jpg 21.jpg 44.jpg 53.jpg
61.jpg
鶴居では、人とか風景などを混ぜて撮影なさりたいそうです。
例えば、鶴居村に来て読んだ本、アイヌの本や北海道の歴史の本にしても、そういうものから考えている感じなのです。
そして、考えたものが写真になって来ている状態が出て来たと。一応本が完成するのかな?と思っている現在。
福岡出身の彼にとって、北海道にくるのは初めて。特にイメージを持たずにいらっしゃったそうです。
「まずは北海道はどういった所なのか勉強しようかな。ここに来て考えたことが写真になるとしても、鶴居のこととは考えていない。今まで撮影したものとの違いはほとんどないと思います。」
写真の魅力は現実に似ているところ。
他人が誤解するのも面白いところというか、そういうことを作用させながら遊ぶのが楽しいと思っていらっしゃるそうです。
「撮影する行為は・・・仕事として写真をやるという一面もあり、自分が好きなものだからやれるというのがありますね。
根詰めて人様に期待されるものを作ろうとは思っていないタイプです。
自分が興味あるもので作っていこうという感じ。
今興味あるものは、北海道のアイヌの話、開拓の話など、他の地域に比べると歴史が浅い様に感じるんですよ。
でもそこにある空白に心惹かれます。」

※尚、写真は 、ART IN RESIDENCE at TSURUI,AKAN PROJECT 2018.3~2019.2 移住写真家の一人
秦雅則氏からお借りしました。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。