from the memory to the imagery [path-art]
この会場に足を踏み入れると不思議な感覚に陥ります。
ワクワクするような、ホッとするような・・・
さらに作品一つ一つをじっくり見るとその中に入って自分がどこかに行ってしまうような・・・
そんな感覚。
森川氏が幼い頃に感じた、見ていたもの、嗅いだ匂い、聞こえていた音などなどが作品にはいっぱい詰まっています。
彼にとっては雲は時間の流れや時空を旅する象徴として扱われています。
また、作品の中には種から発芽した葉もモチーフとしてよく扱われています。それは生命を意味するものとして。
制作する時のこだわりは、無垢の木を使っているのですが、そこに色を重ねて何十年も何百年も経ったものに近づけること。
作品は自分を作ることとおっしゃいます。
ですから、彼が大事にしているもの、思い、イマジネーション、記憶、空想、生きてきた証がそこから伝わってくるのです。
「幼いころに見えていたものや聞こえていた音をたぐり寄せずにはいられない。
今でも晴れ上がった夏の空に浮かぶ入道雲の上に乗り、世界中を旅してみたいのだ。
二日目の月の端っこに腰かけて静かな星々の間を渡っていきたいのだ」
そう彼は語っています。
(森川ヒロシ彫刻展は11/9まで北海道立釧路芸術館 フリーアートルームで開催中)
2016-10-26 10:00
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