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2020.1023 O.A 北海道立釧路芸術館 井内学芸主幹 「はじめまして」 [motto museum]

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今年4月から釧路にいらっしゃったのですが、すでに道東の地を満喫されている様子。JRで根室や厚岸まで行かれたり・・とても活動的です。生まれはニセコ、そして幼少期は仁木町で育ったそうです。大学では国語学を専攻。室町時代末期から戦国時代にかけて、特に100年くらいの長いスパンの女房言葉(にょうぼうことば、女房詞)の言葉の変化の研究をなさっていたそうです。当時からアートには興味があったそうですが、それを専門として学芸員として働くのは最初は相当苦労なさったそうです。畑違いというか、美術を専門に勉強した訳ではなかったので、働きながらどんどん知識や人脈と広げていったという感じでしょうか。はじめに勤めたのが旭川。そこで木工芸を研究なさったそう。京都の黒田辰秋という人間国宝の方が実は若い時に北海道にいらしたそうで、その事から研究が始まりました。そして韓国へと繋がって行くのです。ある時、黒田辰秋は柳宗悦の元を訪ね、その時に気になった三段の棚をかり、全部を分解して元に戻したそうです。そうする事で棚のサイズや構造などを学んだのです。それが韓国から渡ってきた棚でした。その後、黒田辰秋は韓国の木工芸にのめり込み、そこに学びながら独自の世界を広げていったのです。他には建築にも小さい頃から興味があり、気になる建物があると写真を撮りたくなり、中に入ってみたくなり・・なんて。特に田上義也は北海道を拠点に活躍なさった建築家ですが、その研究も。北海道の気候風土に根ざした、特徴的な要素を持つ洋風建築を数多く残している方です。他にも版画や詩にも・・と興味は尽きません。今後徐々にお話しを伺っていきたいと思います。
http://www.kushiro-artmu.jp/

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