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2020.1016 O.A 釧路市立博物館 貞國学芸員 「カラスの巣 part 2」 [motto museum]

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今回は鳥たちの巣について面白いお話しを教えていただきました。そもそも鳥は産卵、子育てをするために巣を作ります。ただ、子育てベッド的な役割をもつものや、生まれるためだけに使うもの等それぞれ違うそう。世界には約9000種の鳥がいるそうです。そのうち約半数が樹の上に巣を作るとか。もちろんカラスもそうです。他にはカモの様に地面に巣を作るもの、自分で木に穴を開けて巣を作るもの、代表的なのはキツツキです。他にショウドウツバメ等の土壁を掘って巣を作るもの、ウミウ等の海岸の崖に巣を作るものがいるそうです。また、巣材も鳥によって様々。植物の葉だけで作るタイプ。木の枝だけのハトタイプ。苔を使うシジュウカラタイプ。自分の羽毛をちぎって作る鳥はカモタイプ。ユニークなところでは海藻を使って作るウミウがいるそう。カラスは様々でなんでも利用するタイプです。適応力が高いというのか、地域の人間の暮らしもそこから見えてきそうです。実際にカラスの巣をスタジオにお持ちくださったのですが、持った感じは大きいわりにフワッとした空気感を感じるものでした。直径が40~50cm、高さが15cmほど。カゴみたいな形をしています。外側は太い木が使われていて、中は細かい枝があり、そこには綿やビニール紐、葉などが見えました。大事に大事に作られた感じがします。確かに中に使われている巣材から人間の生活も見えてくる感じがしました。それに比べるとハトの巣は粗い感じがするそうです。太さが全て一緒で細い枝だけでざっくりと作られているそう。それぞれ巣には鳥たちの住んでいる環境や彼らの性質があらわれるのでしょうね。巣を集めたコレクション、ユニークな彼らの作品展を見てみたくなりました。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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