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2021.0219 O.A 北海道立釧路芸術館 井内学芸主幹 「好きな二人のアーティスト」 [motto museum]

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今回は河原温と太田三郎というアーティストのことをご紹介。お二人に共通するのは身近な素材をアートとして制作し続けた作家ということ。お一人はカレンダー、お一人は切手をモチーフにしています。河原温は一日一枚、その日の日付を油彩画として描き続けた方。1966年から2013年まで描き続けました。365日、48年間同じことを続ける・・・「ほとんど修行僧の世界ですね」と井内氏。確かに凡人には1週間続けることも難しいことかもしれません。河原温は自分で描くことをしましたが、太田三郎はそれすらしない制作を実践した方。切手シートを購入し、それを一枚一枚バラにして、1日に一度その切手を持って郵便局に生き、その日の日付を押してもらいます。それを日付順にまた、20枚1組の切手シートに構成し直し、作品にしたそうです。それがアートになる?と思わず思ってしまいますが、これもなかなか大変なことの様です。デスクワークに没頭しなければならない日も、出張の日も、具合が悪い日も、天気が悪くても、とにかくその日、時間を見つけて郵便局に行き、スタンプを教えてもらう。これを延々と続ける、こちらも同じ様に修行僧の世界。作品化された作品からは、「この日は夜に郵便局に行ったんだ」とか、「これは別の地域の消印なので、どこかに行った時なんだ」等、色々と想像が膨らむ世界です。「この二人が制作した過程だけを聞くとただの変な人とうつるかもしれません。ただ、共通するのは私たち一人一人が一日一日を生きていくこと、それ自体が、人の心をうつ素晴らしいことだと気づかせてくれるということなのです。」永遠のテーマである時間・生きる・積み重ねる・・・あらゆる人にとって人種も地域も世代も関係なく伝わるアートを実践したお二人、今回は、井内氏が大好きな作家の紹介でした。
http://www.kushiro-artmu.jp/

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