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2020.0612 O.A 釧路市埋蔵文化財調査センター 高橋学芸員 「昔の人は平らではない床に住んでいた?」 [motto museum]

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大昔、釧路を含めて日本列島にいた人々は竪穴式住居に住んでいました。ところで、快適な家の条件とはどんなものでしょう?おそらく昔も今も大差はないと思いますが、例えば、日当たりが良い、温度湿度がちょうど良い、広い・・・等々。実は床が平らというのもその中の条件に入るのではないかと高橋氏。ところが、釧路では大昔の一時期、床が平らではない時代があったそうです。その写真をお持ちいただきました。大楽毛1遺跡という遺跡の調査をした時のものとのこと。1枚は長細い楕円形の穴の中にさらに2箇所、深さの違う穴があります。実際に使っていたという証拠に炉、火を焚いた跡が見つかっているのです。そして2枚目の写真、こちらはさらに大きな穴の中に3段くらいの穴が作られています。たまたま掘りすぎたのでは?もしくは掘った後に埋めたのでは?と思ってしまいます。ところが、写真の中にはたくさんの小さな穴があり、これは柱の穴の跡なのだそう。つまりこの状態で家を建てているということに。2枚目の写真にもしっかりと炉の跡があります。大楽毛1遺跡にはこの様な床面が平らではない住居跡が多く見つかっているそうです。それはどうしてでしょう?真相はわかりませんが、おそらく寒さが関係しているのでは?と高橋氏の想像です。この住居は北筒式土器が作られた時に見つかっているそう。縄文時代中期から後期にかけての時代、だんだん寒冷化が始まってきた頃なのだとか。ですから、もしかすると家を寒さから守る効果があったのかもしれません。それは、寒い釧路で必死に生きた人々がひねり出した知恵だったのかもしれません。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/maibun/shisetsu/1001.html

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