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2020.0417 O.A 釧路市立博物館 戸田学芸員 「市内の神社」 [motto museum]

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市内の神社について、20年以上前に戸田氏が調査した内容を元に、お話しをしてくださいました。神社はいろいろな所で見かけることがあるのですが、地域的な分布としては釧路川以東にその半数が存在しているそうです。旧釧路市内、戸田氏が調査したときには22箇所。現在は無くなってしまった所もあるとのこと。やはり海の近くにある神社が多い感じです。ただ、内陸にも人が住んでいる集落には点在しています。祀っている神様は海にまつわる神が多く、港町釧路を彷彿とさせます。そして一番多いのは、お稲荷様。この神様は五穀豊穣、商売繁盛など栄える事に関係するので、数として多いのは納得できますね。また、場所によっては移住者が元々の土地から持ってきたものも多く、その伝統も同時に伝えられているものがあります。典型的なのは鳥取神社。麒麟獅子舞などがそうです。境内にあるものとしては、寄進物や石碑など。地域に関する人で出来事等をそこから知ることができるとおっしゃっていました。すでになくなってしまった神社としては寿町にあった御得稲荷神社。この社は現在は厳島神社の中にあるそうです。そして、南大通にあった武富稲荷。こちらは社は残っていないそう。人々と切ってもきれない関係、心のよりどころとして存在した神社。人がどんどん減っていくこれから、もしかすると神社もその数が減っていくことになるのでしょうか。初詣や例祭以外にあまり訪れる機会がない方が多いと思いますが、地域を知ることができる場所、それが神社なのです。
※なお、写真は北斗にある平戸前(ひらとまえ)神社の本殿、戸田学芸員からお借りしました。
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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