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2020.0327 O.A 釧路市立博物館 野本学芸員 「イトウラブ」 [motto museum]

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イトウの研究を学生時代から続けている野本氏。そもそもイトウの研究を続けたくて釧路にいらっしゃったのです。当初はイトウの生態研究に始まり、その後その幅が広がり、本や新聞記事の収集等野本コレクションが増えていきました。その中からの紹介です。イトウの故郷、釧路地方ではこれまで多くの釣り人や作家、画家、研究者等、イトウの魅力に魅せられた多くの人々がイトウを追い求めてきたのです。まずは10年ほど前に野本氏が知人からコピーさせていただいたという昭和45年の新聞記事です。当時、すでにイトウの数が減り、幻の魚と言われていました。現在ではほとんど見ることはありませんが、当時はイトウの釣り情報が日常的に新聞記事になる時代だったそうです。そこには河川名や場所が明記され、そのことがさらなる捕獲圧を高める結果となったことは想像に難くありません。また、現在ではキャッチ&リリースが普及し、釣ったイトウを食べる人は50年ほど昔に比べるとほとんどない状態だと思うのですが・・・。その記事では「釣ったイトウを刺身にして食べた」「鍋にして食べた」といった記述があり、時代を感じさせます。さらにそのイトウを釣った人がイトウとともに記念撮影をしているのですが、なぜか室内。自然の中ではなく、部屋の中で撮ったということがわかるものなのです。「これからまさに食べるぞ〜」といった雰囲気が伝わってきます。ほかに、佐々木栄松氏の小説にはイトウが主人公のものや、イトウを追い求める人々が登場するそう。野本氏はイトウのウロコもコレクションもお持ちで、嬉しそうに教えてくださいました。ウロコからはDNAを採取し、成長のスピードや年齢がわかるそうです。「調べれば調べるほど、釧路湿原とイトウは、もはや一つの文化になっていると感じているんです。」
https://www.city.kushiro.lg.jp/museum/

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